岩井川岳・扇ヶ鼻往復











九重登山のページ17 
 

花の岩井川岳・扇ヶ鼻往復

 
 瀬の本登山口→岩井川岳→扇ヶ鼻→瀬の本登山口
 
  因果応報とはよく言うが、今回の登山は善因善果と言うべきか、まじめに働いているとたまにはいいことがある。福岡市内日中35℃の中、遠方より親戚が来るので、2家族で黒川温泉に泊まろうということになりました。それも平日に!しかも、現地で3時に落ち合おうということ。どうすればいいのだ?
 ならば、ETCの通勤割をいかすべく早めに出発して、私だけ瀬の本登山口で降りて、残りの家族は花公園などで散策を楽しむということに相成りました。4時間もあれば往復は可能だろうと見込んで行ってきました、岩井川(いわいご)岳と扇ヶ鼻。
 このところ連続して行っているくじゅう西部の山にまたもや登ることとなりました。晴天には恵まれませんでしたが、高原の花がたくさん出迎えてくれましたよ。

 瀬の本登山口から岩井川岳まで結構急登でしたが1時間12分で到着。扇ヶ鼻までだと1時間42分でつきました。下りは1時間11分の急ぎ足の旅です。
 
 2008年(平成20年)8月6日(水)  天候: 曇り  総行程:3時間8分(休憩含む)

瀬の本登山口発10:03 −(47分) − 岩井川展望台10:50 − (25分) − 岩井川岳11:15 − (30分) − 扇ヶ鼻11:45 − 扇ヶ鼻出発12:00 − (1時間11分) − 瀬の本登山口13:11

 
 今回のコース
瀬の本から岩井川岳・扇ヶ鼻地図 
 
瀬の本登山口標識 黒川温泉を抜けて、三愛レストハウスでトイレを借りて、瀬の本の交差点を左折。1.3km走ると右手にこの登山案内標識が見えた。
しかし、杉の丸太がゴロゴロ積んであり、どうしたんだ?
瀬の本登山口 同じ場所を北から南、つまり牧の戸側から瀬の本側を見る。交通標識によるとあと300mで左折すると久住高原ロードパーク(有料道路)とのこと。
登山口は左手です。なお、駐車はできないので、指定された別の場所に駐めるように書いてあります。
瀬の本登山口作業風景 杉の木を切って、丸太にして運搬する作業中のようです。私が「さて、通るにはどうしたらいいのかな?」と考えていると、作業中の方が一旦作業を止めて、私を通してくれた。申し訳ない。平日登山ではこんな時に気を遣ってしまう。
ちなみに登山届け入れはこの右手にある。
作業道路 さて、キャタピラーのあとがしっかりついた道をずんずん登る。
作業道路から杉林へ このあたりの右手で杉の木を切り倒していた。音はうるさいが、我慢我慢。何せ、こちらは作業道路を使わせてもらう身なのだから。
国有林 国有林である。
英彦山風の杉林 広々とした道が平坦になってきた。何となく英彦山の道みたい。中宮あたりの感じかな。しかし、あの急な石段はない。
夏は快適な登山路、ただし3月は花粉症患者には地獄。
猟師山方面 また傾斜がきつくなり、樹林帯に入る。少しがんばると、樹林帯が切れ、間から猟師山が見えた。
木のトンネル あれっ、どこかで見たような景色。泉水のアセビのアーチににている。
木の根っこが滑り止め クロボクの道で傾斜はあるが、この道はほとんど木の根っこが張り巡らされていて、滑りにくい。ということは歩きやすい。木の根っこさん、ごめんなさい。おかげで助かるよ。
笹の道 笹の道になる。平坦で気持ちがいい。
岩井川岳方面 東側が開けてきた。もしかしたらあれが岩井川のあたりか?
合頭分かれ方面 振り返るとノリウツギのむこうに猟師山と合頭分かれあたりがうっすら見える。
合頭山方面 さらに右端には合頭山が見えた。
ホソバシュロソウ ホソバシュロソウがたくさんあった。今の時期、ホソバシュロソウの天下みたいだ。
コバギボウシ コバギボウシ。登山路沿いにたくさん咲いてた。
立派な木 立派な形をした木。存在感たっぷり。
ノリウツギ ノリウツギの向こうに扇ヶ鼻が裾野を見せていた。
オトギリソウ オトギリソウかな?
岩井川あたりから扇ヶ鼻方面 何となく平たい所についた。左手前方の様子。後で考えるとこの登山路は岩井川岳の横を通過していたようだ。 
 まもなく岩井川岳 昨日の雨のあとらしく、ススキなどしっかりぬれており、またもやズボンがぐしょぐしょになった。性懲りのない私。
夏草が生い茂る道を進む。でも、右手にはすでに岩井川岳が待ち構えているのだった。 
 岩井川岳の草原台地  平原が広がる台地についた。ズボンの濡れも一瞬忘れ、すがすがしい気分になった。
 草原から北東を見る その草原台地の北東を見ると扇ヶ鼻が見えた。 
 岩井川分岐 草原台地の登山路に目立つ木が右手にあった。気になって、振り返るとこのような黄色の標識が。ここを矢印方面(実際には登山路の方向からすると4時の方向へ )いくことにする。
その木の様子は2つ下の写真で。
 岩井川分岐  その木にはこの標識もあり、こちらは元来た瀬の本登山口をさしていた。
 分岐から岩井川岳を見る  標識は右手の木に。
草原の中に一本道が延びていた。
山頂は草原台地の高い部分。
 ホソバシュロソウ ホソバシュロソウ。地味な花だが今回はあんたが主役。たくさん見かけました。 
 扇ヶ鼻を見上げる 分岐から3分くらい歩いたところで振り返り、扇ヶ鼻を見る。 
 マツムシソウ マツムシソウがミツバチを集めていた。 
 ママコナ ママコナ 
 岩井川岳山頂  分岐から7分程度で岩井川岳山頂(1522m)。本当に山頂と言えるのだろうか。だって、平べったい山だし...。
 ユウスゲ  ユウスゲがうつむいていた。
 ユウスゲと扇ヶ鼻 誇らしげなユウスゲ。扇ヶ鼻をバックに。 
 扇ヶ鼻への登り 再び分岐へ戻り扇ヶ鼻へ向かう。樹林帯に突入。 30分の我慢。
 シモツケソウ  展望が開けない代わりにシモツケソウなど野草が慰めてくれた。
 ワレモコウ ワレモコウも所々に。 
 扇ヶ鼻の手前のピーク 分岐から25分程度で、扇ヶ鼻の突端についた。晴れていたら久住山へ連なるやまなみが見えるのに。 
 花畑のピーク 前方50mを見ると山頂にご夫婦らしき二人の登山者がいた。すぐいこうとすると、足下はお花畑だった。 
 サイヨウシャジンの群落  サイヨウシャジンの群落があった。今が見頃か。
 ママコナ ここにもママコナ。
 扇ヶ鼻山頂  扇ヶ鼻山頂(1698m)。ガスがかかっていて周りの山々が全く見えない。山頂には先ほどのご夫婦ともう一人の単独行の人と私の4人だけ。
 山頂の岩 岩の形がかわっていておもしろい。
 山頂の岩 火山の噴火の跡だろうか斜めに筋が入っている。
さて、今日は時間制限のある山旅なので、山頂ではウィダーインジェリーと菓子パン、ソイジョイをポカリスエットで流し込んだ。わずか15分の休憩。
 山頂から北へ30mの所の分岐 山頂から北に30mの所にはこの標識があり、右に行くと赤川登山口へ降りる。まっすぐ行くと久住山や星生山へ通じる。 
 標識 上の標識の横にある金属製の標識。尾根沿いにくっきりと登山路が刻まれていた。 
 瀬の本登山口方面 さて、下山だ。山頂からちょいと降りると明るくなってきた。猟師山方面を眺める。この道は急な段差などないので、すいすいと降りていった。(膝はいつものようにキネシオで固めている) 
 三愛レストハウス 瀬の本レストハウスが見えた。(家族はここで昼食をとっていることだろう) 
今夜の黒川温泉のごちそうが楽しみだ。
 
  ばたばたと登ったので、通常よりかなり早めのペースだったかもしれません。4時間と見積もっていたところ、3時間8分で往復してきました。時間の余裕があれば本当は扇ヶ鼻から星生山か久住山まで足を伸ばしたかったのですが、下で待つ家族を待たせるわけにいかないのでこれで良かったのだと思います。
 
 しかし、岩井川岳は一般的には知名度は低いのですが、野草がたくさん咲いており、しかも山容が優しいので、結構人気があるのもうなずけました。また、扇ヶ鼻も同様で、牧の戸から久住山へ至る道の途中から右にのっぺり延びているだけの山と思っていたところ、意外と奥が深そうで、もうすこし研究する必要がありそうです。
 
 さてさて、ぐっしょり濡れたズボンが気持ち悪いので、即、三愛高原ホテルの展望露天風呂で汗を流し(あの広い露天風呂を独り占め)、さっぱりしました。ここでは黒川温泉名物の入湯手形1200円也を購入し、一回目はこちらの湯。黒川の旅館ではもちろん手形は使用せず、翌日の朝8時30分に新明館の穴風呂と岩戸風呂で二回目の使用としました。
 いつもだったら、登山後はそそくさと2時間半かけて自宅へゴーなのに、今回は何ともはやリッチな旅となりました。黒川のお湯でしっかり筋肉をほぐしたのはいうまでもありません。
 
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