男池から大戸越経由大船山、風穴











九重登山のページ31  



男池から大戸越経由大船山、風穴


 わざわざ年休を取って、夏の最後を九重で過ごそうと張り切って出かけたのに、またもや雨にたたられてしまいました。福岡を出る頃からすでに曇り、長者原近くになると三俣山はどうにか姿を見せてましたが、平治岳や黒岳は完全に雲の中でした。肩をかかとまでガックリ落とし、今日の山登りの目標を近頃手に入れたハンディGPS(ガーミン社GPSMAP60CSx)の性能チェックに変えました。
 ところが、ここでもアクシデント。GPSは全く問題なくログをとっていたのですが、なんと北大船の登りあたりで電池切れ。予備としてとっていたヘッドランプの単3電池もすでに放電状態でして、ログがちゃんととれたのは大船山まででした。ですから、下の地図の青の線の部分は手書きです。

 ということで、今回のキーワードはGPSモグラ(のちほど登場)です。

 雨の中とはいえ人気の大船山。12時ごろには10人程度の人が段原で憩っていました。気になるのは地図を確認せずに登る人が多いことです。北大船の稜線であった人には「これ(この道)は風穴に行きますか?」と質問され、「こちらに行くと大戸越(うとんごし)に行きますよ。風穴にはソババッケ方面に降りて、すぐの分岐を右へ行くことになります。」と答える。「ひゃー、道を間違えた。風穴に降りるにはどうしたらいいのですか?」とさらに質問され、段原から東へ米窪沿いの道を行く旨を説明。また、大船山からの帰りには、「山頂はこちらですか?」と聞かれたりしました。皆さん、単独行のようでしたから、事前にしっかり地図を頭に入れ、かつ要所要所で地図を見て確認しましょう。
 さて、今回の登山対策。ハイドレーションシステムCamelbakには男池の水、非常用ならびに帰ってからの水割り用として水筒にはかくし水、ショルダーベルトにはクエン酸飲料をくくりつけ、膝対策にはテーピング+CW-X、ダブルストック、それにストレッチ。と万全を期しました。おかげで、かなりきついコースでしたが、それほど疲労感を残さずに帰宅できました。それにしても、日頃の行いが悪いせいか、このところ天気に恵まれないなぁ−!! 


2010年8月27日(金)  天候:小雨  気温:男池22℃ 山頂18℃

男池発8時15分 - 大船山11時45分 − 男池16時10分   

全行程7時間55分

コンパクトデジカメの写真に時刻が載ってます。(写りが悪いですが...) 


今回のコース 
男池から大戸越経由大船山地図


ハガクレツリフネソウ 男池周辺にはハガクレツリフネソウがたくさん咲いていた。しかし、本日は曇りだけでなく、風も強い。8時15分出発。

8:08a.m.
名も知らぬ花 名前知りません。

8:37a.m.
水量の減ったかくし水 かくし水の水量が減ってました。雨が少ないのかな。男池から27分。

8:42a.m.
木の根っこの登山道 かくし水からソババッケへの道

とにかく木の根っこが頼り。

8:51a.m.
急登 傾斜がきつくなってきた。汗もだらだら。蒸し暑い。クエン酸を飲むとのどがいがらっぽくなるので、Camelbakの水をチューチュー吸う。いつでもどこでもその場で給水できるのはありがたい。今回は男池の特上ミネラルウォーターだ。

9:04a.m.
ソババッケ ソババッケ到着

もちろん誰もいない。ここまで曇りながら、雨は降っていない。男池から約1時間。

9:13a.m.

オタカラコウの畑 オタカラコウ

ソババッケはオタカラコウの畑だった。

9:12a.m.
ソババッケから見た大戸越 ソババッケから大戸越を見上げる。やっぱり、ガックリと肩を落とす。

9:13a.m.
赤ペンキに気をつけて それでも登り出します。大戸越からすぐを右へ。そこからがとてもきつい登りです。点々と赤ペンキで道案内があります。それを見落とさないように。

ここは紛らわしい。よく見たら足下の岩にペンキが。

9:40a.m.
分岐点 奥ゼリからの道と合流。

10:08a.m.

テンニンソウ テンニンソウ

10:08a.m.
大戸越のコオニユリ コオニユリ

大戸越の手前に咲いてた。

10:12a.m.
大戸越の草 大戸越(うとんごし)到着

10:14a.m.
ガスに煙る平治岳 行動食のウィダーインジェリーで腹ごしらえ。ガスで煙る平治岳を撮す。すると、誰もいないはずなのにガサゴソ音がする。

10:18a.m.
モグちゃん登場 ひとりぼっちを慰めてくれるように、なんとモグラ君が来てくれた。慌てて逃げるモグちゃんをぱちり。モグラなんて見るのは何年ぶりだろう。

10:19a.m.
モグちゃんの巣 結構素早く逃げて、穴の中へ待避した。ごめんごめん、きっとえさでも探していたんだろうに。

10:19a.m.
ススキ ススキが穂を出していた。

10:19a.m.
ガマズミ 大戸越から北大船方面へ登る。ガマズミの実が赤い。

10:32a.m.
フウロの群生 尾根に登りついた。するとそこは野草の天下。イヨフウロ、イタドリ、ホクチアザミにシモツケソウ、アキノキリンソウなどなど。しかし、天気はどんどん悪化し、このあたりから雨具(上だけ)を羽織る。

11:02a.m. 
イタドリの花がいるところにあった  イタドリの群生 

11:03a.m.
ホクチアザミ  ホクチアザミ 

11:09a.m.
 シモツケソウも終わりかけ シモツケ

11:11a.m.
 
山頂近くの岩 段原を抜ける。そういえばちょっと前、大船山の山頂で誰かがこちら方面を見ながら「ダンバラ、ダンバラ」と言っていたな。思わず自分の2段腹を想像しながら心の中で「失礼な!」と怒って「それを言うならダンバルだろ!」と心の中でその人をたしなめたのを思い出した。

山頂直下の岩を撮す。

11:40a.m. 
三角点のある岩  大船山到着

男池から3時間30分か!やっぱ、遠いよな。

三角点の埋め込まれた岩

11:45a.m. 

セブン・イレブンのボリュームコロッケパンを食べてると、急に激しい雨になった。慌ててダンバラ、じゃない段原へ降りる。
ガスの中の段原 段原では他に次々と登ってくる人たちが...。中には山頂はあきらめて、「ついたー、バンザイ!」と叫んでいる人もいた。

0:43a.m. 
途中までは楽だったが、いつもの急降下が始まる  ジューシードッグと紅茶花伝でおなかを整え、しばらく休んで出発。米窪周回の道を選び、それから急降下。

左の写真は、岩の急降下の部分。

1:45p.m. 
風穴 誰もいない 風穴についた。誰もいない。
大船山山頂から2時間20分。


2:06p.m. 
岩ごろごろの帰り道 滑りやすい  風穴からの帰りが一苦労するところ。岩だらけの道は雨に濡れて滑りやすい。ペースダウンを強いられる。

今回もなぜか、頭の中でフジジン醤油のコマーシャルソング<おめめがクルクル豆だぬき(元気になーれ編)>がエンドレスに流れておかしかった。

2:22p.m. 
奥ゼリ 奥ゼリ到着

2時なのに暗い。

2:33p.m.

とぼとぼと歩き(ここまでで疲労感が...)、男池には4時10分到着。風穴からは2時間。 
   
  大船山コースタイム
   



 男池 
男池
 
ハガクレツリフネ 
ハガクレツリフネソウ 
 
たわわになったツチアケビ  かくし水付近 
ツチアケビ 
 
イヨフウロ   北大船山付近
きれいなイヨフウロ 
 
アキノキリンソウ 
アキノキリンソウ
 
ホクチアザミ
ホクチアザミ 
 
ガスの中の大船山 
大船山山頂 
 
大船山山頂の岩に生える地衣類 
地衣類 
 
マツムシソウ  米窪周辺 
マツムシソウ 

 マツムシソウの群生 
米窪周辺にある群生地
 
  天気の悪い日を選んで行っているのか、それとも行ったら天気が悪化したのか?どちらにせよ、このところ九重に行けば晴天なし!の日々だ。これはもう秋にかけるしかないでしょう。
 今回はGPSの試運転の旅だったのですが、充電式の電池は急激に電池切れを起こすので、これからは気をつけます。まだ、TOPO−10M(マップソース)を入れていないのでナビ機能が使えませんでしたが、次回はGPSとにらめっこしながら九重を楽しみたいと思います。それに、日々の行いを十分反省し、これからは天気の神様(いるのかしら?)に祈祷してから登りたいと思います。今夜は験直しにウィスキーのかくし水割だ!っと、これがいけないのかな?
 
 さて、次回は錦秋にはまだ早いが、初秋の三俣山のお鉢巡りです。   
 
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