大船山おすすめコース








 九重登山のページ35
 

大船山おすすめコース

 
  2011年春の九重登山です。まずは定番の吉部発、大船林道経由大船山行きです。いつもだったら、うとんごし(大戸越)経由で北大船山・大船山の順番ですが、今回は逆順、つまり坊ヶつるから大船山という代表的登山ルートをたどり、それから北大船・うとんごし(大戸越)から巻道経由で吉部へ戻るコースを取りました。
 しかし、今回はなんといっても天気予報の裏をかいた作戦が見事に的中し、一人ほくそ笑んでいます。4月23日(土)は週間予報でも小雨のち晴れということでしたが、朝から晴れるという信念のもと、ものの見事に晴れました。地面はじゅくじゅくでしたが、気分は爽快です。 
 
 2011年(平成23年)4月23日(土)  曇りのち晴れ 気温12℃(登山口) 2℃(山頂) 総行程:6時間20分

8:05 吉部登山口発 - (69分) − 9:14 鳴子橋  - (20分) - 9:34 坊ヶつる 9:55 坊ヶつる発 - (37分) - 10:32 5合目 - (33分) - 11:05 段原 − (13分) - 11:18 大船山 11:45 大船山発 -(60分) - 12:45 大戸越 - (27分) - 13:12 分岐 - (26分) - 13:38 大船林道出合 - (47分) - 14:25 吉部登山口着


その後、車で男池に移動し、かくし水まで散策
 
 今回のコース 
 吉部から坊ヶつる、大船山、北大船のミニ縦走地図
 
 Google Earthでの地図 
Google Earthによるルート図 
 
 吉部の駐車場よりゲートを越えて、右には行かず、大船林道を100m程度行くと右手に登り口がある。そこが楽々コースの入口。ここを利用すると、急登は回避できる。(注)現在、このショートカットコースは私道のため通行不可となっています。そのため、鳴子川西岸のコースをとるか、橋を越えて直ぐを右折して、鳴子川東岸のコースをとるしかありません。
 さて、そのコースをてくてく歩いていると、右手に鳴子川のせせらぎが聞こえるようになった。少しずつ新緑の季節が近づいている。天気はこの時点では曇っていたが、時折薄日が差すようになってきた。写真は三俣山山麓。
鳴子川沿いの様子
 
 上記の場所にはヤブレガサの群落があった。昨日の雨に濡れて生き生きとした緑色だった。
ヤブレガサ
 
 さぁーて、晴れてきたぞ!9時12分。鳴子橋。マンサクはもう終わりかけ。でも気分はウキウキ。風は強いものの、快晴だ。
鳴子橋のマンサク
 
 鳴子橋から右奥に天狗ヶ城と中岳、中央に白口岳が見える。ここまで登山者には一人も会っていない。きっと、天気予報にだまされて、自重した人が多いのでは?実はこの後も時折曇ったりしたものの、ほとんど晴れで、雨は降らなかった。
鳴子橋のマンサクと中岳方面
 
 大船林道を歩くと、またマンサク。バックは目指す大船山。
大船林道のマンサクと大船山
 
 野焼きの跡をたどりつつ、坊ヶつるに到着した。避難小屋の後ろにすっくと立つ大船山はいつ見てもかっこいい。坊ヶつるでも出会った人は一人だけ。
大船山
 
 アセビの花が満開だった。
アセビの花
 
 坊ヶつるの登山口から急登を登って65分で段原。それから15分程度で大船山山頂。見よこの景色!久住山方面はガスに巻かれていたが、すぐにガスは消えた。山肌はまだまだ褐色のまま。
山頂からの眺め
 
 御池(おいけ)方面も新緑に囲まれるにはあと1ヶ月かかるだろうか?それでも山頂に広がる自然の和風庭園はすばらしい。
大船山山頂の御池
 

 本日のハイライト!山頂でこのパノラマを拝めることができ、大変幸せだ。しかし、寒い!温度計は2℃を示しているが、風速15m程度の風のせいで体感気温は0℃程度に感じる。持参していたマウンテンパーカを着こんで、風の当たらない場所で一休み。山頂では5人程度の登山客が憩っていた。
大船山山頂の大パノラマ
 
  山頂直下の岩。なんだか人の横顔に見える。口の中からベロを出しているような...。
舌を出す男
 
 キジムシロ。ここは、北大船山。
キジムシロ
 
 さて、本日のもう一つのお目当ては、今年のミヤマキリシマの花の付き具合を偵察することであった。見えますか?花芽はたくさんついていた。でも、去年よりは若干少なめか。ということは今年は開花時期が3月4月の寒さで遅れるものの平年通りのミヤマキリシマが見られるはず。
ミヤマキリシマのつぼみ
 

 北大船から大戸越、平治岳の西山麓をたどって、14時26分に登山口についた。それにしても、昨日の雨を吸って北大船から大戸越への下りのガレ場は歩きづらかった。


 車で男池に向かう。もう今年はユキワリイチゲには会えないかもしれないが、「もしかしたら」という期待を込めてかくし水まで足を伸ばした。
 これは3月下旬に来たときには咲いていなかったハルトラノオ。
かくし水周辺のハルトラノオ
 
 ミヤマエンレイソウ。別名シロバナエンレイソウ(毒草)。どうにか一輪だけ花をつけているのを見つけた。
エンレイソウ
 
 名前を知りません。小さな花です。 
どうもネットで調べたところ、「ヤマルリソウ」みたいです。
ヤマルリソウ 
 
 バイケイソウの群落
バイケイソウの群落
 
 人に教えてもらって撮らせてもらったエイザンスミレ。葉っぱが深く切れ込んでいるのが特徴。
エイザンスミレの群生

ヒトリシズカ 
ヒトリシズカ

 シロバナネコノメソウ
 
 ネコノメソウ
 
同じく 
 ネコノメソウ
 
 かくし水周辺のユキワリイチゲはどれも終わりかけで、しかも花がついていても、3時過ぎなのでしっかり花を閉じていた。これは男池園地の中のユキワリチゲ。 これが見られただけでもよしとしよう。
 アズマイチゲ
 
  大船山コースタイム
 
  福岡市内ではこの日昼頃急な雨が降ったそうですが、九重では少しガスっただけで天気には恵まれました。普通山の天気は町の天気より1段悪いのが相場ですが、今回は逆でした。吉部の駐車場を利用してのいつもの大船山ミニ縦走ですが、今回は坊ヶつるからの登りを選択しました。登りは相変わらずきつかったのですが、大戸越からの下りでクロボクが滑ることをのぞいて、北大船以降はずっと下り。これは楽でした。しかも、久住山や三俣山と違って、とても静かな山旅を心ゆくまで楽しむことができました。(前半の登山では5人しか出逢わなかった)
 後半の男池からかくし水の散策では4〜5パーティーと出合い、また一般の男池園地を散策する人たちはたくさんいました。かくし水周辺では何人もの人たちがマクロレンズを持って身をかがめて写真を撮ってました。(私もその一人ですが...)ユキワリイチゲやサバノオがもう終わっていたりして、ちょっと残念ではありますが、これから新緑が深まり、ますます散策が楽しくなることでしょう。そうそう、帰りにはおいちゃんちに寄って、「カモの炭火焼き(500円)」を購入しました。うまい。 

 さて、次回は5月の前岳から黒岳縦走という本格的山登りです。車を男池駐車場において、白泉荘から縦走チャレンジです。 
 
 
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