九重(星生新道 星生山 稲星山)








九重登山のページ 4
 

地味な山の縦走

 
 星生新道→星生山→御池→稲星山→久住山→牧の戸
 
 ライトハウス出版の季刊誌「Green Walk」2006年夏号で紹介された特集「くじゅうの夏!」の中の『大曲(おおまがり)から星生山(ほっしょうざん)』が気になってしょうがなかった。前から、大曲に駐車する人は三俣山へのショートカットとして利用しているのだろうと、勝手に想像していたが、実は星生新道なるものがあり、これを利用すれば星生山から久住分かれ、北千里が浜、すがもりから再び大曲と周遊できるとのこと。「これは試さねばなるまい、」と腰を上げ、久住山に押されて影の薄い(失礼)星生山とこちらも地味な(再び失礼)稲星山(からついでに久住山)を縦走してきた。 
 
 2006年9月23日(土) 天候:晴(ただし強風) 気温18℃

大曲 − (40分) − 1499m(通称乳首岩) − (15分) − 大岩 − (15分) − 星生尾根合流 − (5分) − 星生山 − (30分) − 久住避難小屋 − (20分) − 御池 − (30分) − 稲星山 − (30分) − 久住山 (20分) − 避難小屋 − (60分)のところ(120分もかけて) − 牧の戸 

 
今回のコース
 星生新道から久住山・稲星山地図
 
2011年3月現在、環境省・林野庁より星生新道は「植生保護と事故防止のため通行をご遠慮ください」となっています。 
 
星生新道取り付き 取り付き点は大曲駐車場より牧の戸へ50m程度上がった、左カーブの手前に白や赤のテープが貼ってある。
(写真を写している私の影の左)
星生新道 登り出すとすぐに20分の急登が始まる。しかし、道ははっきりしているので迷うことはない。このコースは夏場はきついかもしれない。
1499mピーク 40分程度で急登から台地に変わると、左手に1499mピーク。(通称、乳首岩。星生ホテルの露天風呂から見るとまさに、名のごとし)登山路から左に道がついている。
星生新道から見た三俣山 更に10分登ると、指山から三俣北峰へのつらなりが見えてくる。
沓掛山 1600m付近の大岩の手前から見た沓掛山。牧の戸からの登山者でごった返すところ。
ここから見ると、かわいらしい岩に見える。
大岩からの遠望 大岩から登ってきた道を振り返ると、下の方に小さく1499mピークが見えた。
星生尾根から見た肥前ヶ城 笹とススキの原っぱを喘ぎつつ登ると、急に星生への登山路と合流。南側の視界が開け、西千里が浜を挟んで見えるのは肥前ヶ城。
星生山頂 左に数分登ると星生山山頂に着く。1762m。そのまま、星生崎のほうへ進む。最初の下りの岩場は注意が肝心。
星生山頂から見た三俣山 星生山から見下ろした硫黄山。硫化水素ガスをモクモク雲のように吹き上げていた。
今歩いているところを三俣山山頂から見た写真。星生新道の尾根(右)、星生山(中央右)、星生崎(左)。手前は硫黄山。
星生崎の岩 星生崎の登山路より見える猿のような岩。昔はこの岩の所から懸垂下降の練習をするロッククライマーがいた。
北千里が浜 星生崎から見た北千里が浜。星生崎から避難小屋へ降りることにした。次に久住山にしようか御池を先にしようか迷ったが、楽な方を選び、久住分かれからは左よりの道をたどり、中岳方面へ。
中岳ルートから見た空池 中岳方面の道が途中で分かれて、左は天狗ヶ城、右は御池となるので、右を選択。登山路の右手に空池(からいけ)が広がる。
御池 御池から右手の池沿いの道をたどる。写真は御池越しの天狗ヶ城。天狗と中岳については別ページで。
池の小屋 コケモモの群生地を抜けると、池ノ小屋(避難小屋)につくが、今は老朽化のため使用禁止になっている。(その後再建され現在に至る)
小屋の西側ガレ場を下り、左に道をとる。
稲星山 稲星のきれいな三角形が見えてくる。
リンドウ 秋分の日で、リンドウがあちこちで咲き始めている。
白口谷入口の標識 中岳・稲星山・白口岳に囲まれた白口谷入り口の標識。これを南に(つまり右に)進む。稲星への道は山頂まではっきり見えるので、迷うことはない。
稲星山山頂 稲星山山頂の岩。1774m。この日は風がとても強く、帽子をとばされそうになる。登山路左手には大船山の姿が間近に見える。
稲星から見た大船山 稲星山頂からみた大船山。
稲星と久住山のコル 稲星から西へ下り、久住山に向かう。コルにはしっかりした標識がある。南登山口方面に10m下ると神明水が湧いている。
稲星から久住への登り 久住へのきつい登り。このルート最大の汗かき場。星生新道は足元が荒れていないので歩きやすいが、この急斜面のガレ場を後半登るのはちょっとつらい。
天狗と中岳のコル やや傾斜の緩やかになったところから見た天狗ヶ城と中岳のコルの先に見える由布岳。
久住山から見た硫黄山・三俣山 久住山山頂からの眺め。
久住山頂 地味ルートをたどったが、最後は最も人気のある久住山となり、登山客でごった返していた。
久住山頂から見た稲星山 久住山頂から稲星を振り返る。
カエル岩 さて、これは牧の戸へ戻る途中にある岩。雨で丸くへこんだ部分がカエルの眼のように見える不思議な岩。
   

 本来、大曲に車をおいたのなら、「なぜ久住山からの帰途、久住分かれで北に降りて、北千里が浜、すがもり越え経由で大曲へ向かわないのか。」と不思議に思われる方もおられるだろう。これが今回のチェックポイント。実は家族と合流登山だったのである。山に慣れていない家族は私を大曲でおろして、牧の戸に車をおいたのである。家族はそこから、おなじみの牧の戸・沓掛(くつかけ)・久住山コースと楽しみ、すたこら歩く私と久住避難小屋前の広場で待ち合わせたというわけなのだ。
 そして、そこで昼食をとって、みんなでゆっくり牧の戸への道をたどった。おかげで、下りの膝への負担も少なく、楽しい山旅となった。ついでにいうと、今回は事前に膝周辺にキネシオテープを貼り、十分にストレッチをしてから登山に臨んだことを記しておこう。

 さて次は、2006年10月、大船山山頂の御池の紅葉を目指して、今水から東尾根ルートを使って登る周遊コースの紹介。 

 
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