九重(大船山東尾根ルート)










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東尾根ルートの大船山と紅葉

 
  今まで南側から大船や黒岳に行ったことがなかったので、最近話題の大船山への最短ルートといわれる、今水(いまみず)登山口からガラン台分岐、前セリ経由で東尾根を登りました。天気も上々。山頂の紅葉も最高でした。山頂には午前10時過ぎに着いたのですが、あっという間に登山者でいっぱいになり、今更ながら大船山の人気に感服しました。
 
  2006年10月14日(土) 天候:晴  温度:18℃

今水駐車場 − (7分) − 取り付き点 − (26分) − ガラン台分岐 − (20分) − 今水分岐 − (4分) − 前セリ − (20分) − ポールの広場 − (60分) − 大船山山頂 − (40分) − 岩の広場 − (12分) − 鳥居窪 − (13分) − 入山公墓 − (35分) − 柳ヶ水分岐 − (15分) − 抜け道分岐 − (11分) − ガラン台分岐 − (23分) − 今水駐車場
 
今回の登山コース 
大船山東尾根地図
 
今水・ガラン台登山口入口 @黒川・瀬の本方面から来たら、くじゅう花公園前から左折、直入方面に進み、新しい道路を通って、更に広域農道方面へ左折する。ガンジーファームやくじゅうレゾネイト倶楽部を過ぎて、しばらく進むと、岳麓寺への入口(大船)をこえて、500m先の右手にこのような表示が見える。ここを左折。
今水・ガラン台登山口入口 上の有氏(ありうじ)広域農道の左折ポイント。左側にはこのような「今水」方面への標識が見える。この道は一部狭いところがあるので、1km先の下の写真の所を左折しても同じ「今水登山口」へ行ける。
また、黒岳男池、白水鉱泉から南下して下の地点から右折しても良い。
今水登山口東入口 これが今水登山口へ入る「山野城」経由の道の標識。道路の峠付近にある。こちらの道路の方が幅員も広くて、走りやすい。こちらを利用すれば直進で今水駐車場へ行ける。
今水とガラン台分岐点 2つ上の有氏広域農道の道を行った場合で説明する。つまり、2つ上の写真の広域農道を直進したらこの分岐点に着く。ここは右へ進むこと。左はガラン台へ行くことになる。
今水登山口 今水駐車場。土曜の朝7:50。すでに6台は駐車していた。スペース的には10台は駐められる。この10m手前にも別に3台分のスペースはある。
また、駐車場200m手前には「今水炭酸泉」の水場がある。長湯の炭酸と比べてずいぶん飲みやすい。水筒に詰めておこう。
登山口から見た黒岳 駐車場から見た黒岳。この日はややガスが出ていたが、黒岳の神秘的な雰囲気をよく表しているかな?(7:52発)
取り付き点 駐車場から歩いて7分で、取り付き点に着く。「黒岳(風穴)」とあるが、もちろん大船山にも行ける。ここからガラン台の東斜面を西へゆっくり登る。(7:59)
マムシグサ 赤のグラデーションをまといトウモロコシ状に実をつけるマムシグサ(有毒)。気味が悪いが、山頂の紅葉を予感させる。
ガラン台分岐 ガラン台手前の南東斜面をところどころ、ジグザグに登りながら、赤のテープを頼りに進むとガラン台分岐に着く。ここはまっすぐ「風穴」方面へ。(8:25)
有刺鉄線の間を進む その後、迷うところが現れる。ここは何と、有刺鉄線の間が正規ルートなのだ。ここで右へ行っても左へ行ってもルートはない。実に、登山者を迷わせる地点。有刺鉄線の切れ目から入って、まっすぐ前へ進もう。
枯れた沢の左沿いに登山路が続く その先、ガラン台分岐と今水分岐の間のこの地点も迷いやすい。枯れた沢が現れる。ここは沢の左沿いに登山路が切ってある。よーく見ると分かるが、間違えないこと。
林の切れ目から黒岳が 今水分岐の手前では一カ所、黒岳の姿を眺められる場所がある。ホッとする瞬間。
今水分岐 今水分岐。この標識、いろんなサイトでいわれているとおり、「黒岳・風穴」方面は標識が十字形なので、方向がおかしい。この写真では2時の方向へ進む。(8:45)
前セリ 今水分岐から4分で「前セリ」到着。右には風穴方面の道が、左には大船山東尾根の道がしっかりついている。ここは左手の道を行く。(8:49)
平成19年秋現在、この「前セリ」標識が外されているので注意。
前セリの標識に「大船山」と書く登山者 居合わせた登山者が、他の人のために「前セリ」標識の上部にボールペンで「左、大船山」と記入していた。
右は天狗岩、左は高塚山 急登の後、灌木地帯を進み、徐々に高度を稼ぐと、西面の黒岳(天狗岩と高塚山)がその姿を見せてくれた。
ウツギ帯が途切れて、ススキの草原から大船が 尾根道5合目あたり、いわゆるポールの広場で、目指す大船山が姿を現す。ウツギ帯の登り道が一旦とぎれて、ホッとする地点である。しかし、尾根道なので登り斜面には違いない。(9:08)
紅葉の南斜面 さらに高度を稼ぐと、左にはこのような風景が。
紅葉の北斜面(米窪直下) 同じく、右斜面の風景。奥ゼリから米窪への急斜面が見える。
御池の岩 いくつも岩峰を右や左に巻きながら、最後のヤセ尾根を木の枝や岩を手がかりに登る。汗が噴き出る地点である。大船山山頂が近くなった。
我慢しながら進むと、傾斜が緩やかになる。写真は御池の突き出た岩。
御池 御池の北部分に着いた。いつもと違う角度で御池を眺める。
大船山山頂 大船山山頂。三俣山や硫黄山がよく見える。(10:10)

 山頂の風景は左の写真をクリック
山頂より段原、北大船山 段原を眺める。北大船山。右手の米窪(こめくぼ)もよく分かる。登山口から2時間10分で到着。長者原・雨ヶ池ルートより楽で、確実にはやく山頂に着くことができる。(ただし、尾根道の最後は少し危険箇所もある)
肩の台地から見上げた大船山頂 東尾根へ下るルートから右にそれて、山頂南東の肩から見上げた大船山山頂。(10:48)
大岩のある広場 岳麓寺方面へは一本道。灌木帯をゆっくり降りる。途中で、右前方に大きな岩のある広場に着いたので、一休みする。
この日は岳麓寺方面から登ってくる人達が20人程度いた。(11:34)
鳥居が窪につく 鳥居窪の広場に着く。
鳥居窪から振り返った大船山東尾根 鳥居窪からさっき登った大船山山頂を振り返る。ガスで少しかすんでいる。(11:45)
入山公墓入口 入山公墓に着いた。登りの東尾根は急登だった分、時間は短かったが、この岳麓寺方面への下りは時間がかかる。ここまで、山頂から1時間10分かかった。(11:58)
入山公墓 大船山を愛した竹田藩中川久清公(入山公)の墓は、遺言通り大船がよく見える丘の上に作ってあった。
ヨメナ ガスで視界がきかない退屈な下りを慰めてくれるヨメナ。入山公墓の先から何カ所か群落があった。
板切分岐 板切分岐。左へ進む。
木の生えた大岩 今度は左前方に木の生えた大岩の広場があった。視界は良くないが、一休み。(12:24)
柳ヶ水分岐 大岩の広場から8分で、ついに柳ヶ水分岐(大きな道標)到着。ここは十字路になっている。ここを右に行けば、岳麓寺登山口へ、まっすぐ行けば、ガラン台のコンクリート道路を使って、登山口へ。ここは、今水へ戻るため、左へ北上する。道はほぼ平坦である。(12:32)
ヤマラッキョウ ヤマラッキョウや終わりかけのワレモコウなどの花がある広場がある。ここからは黒岳の勇姿が眺められる。
ガラン台分岐への抜け道 抜け道。柳ヶ水から15分でこの分岐に着く。まっすぐ左よりの道では今水分岐へ行くので、ここは右のショートカットの道を選ぶ。(12:47)
抜け道からガラン台農道へ出たところ 上の抜け道を出る。ショートカットが突然終わり、ガラン台のコンクリート農道にでる。このような標識がショートカットの出口にあった。
ガラン台から来る人はこれが柳ヶ水への入口。
コンクリートの農道 農道は樹木が覆い被さり、歩きにくい。道は軽い下り坂である。この先、コンクリート道路が広くなった地点で途切れ、その先は山道(下り)になっていた。
ガラン台分岐 8:25にであったガラン台分岐に突然戻る。「ああ、ここかぁ!」となじみの場所にきて、安堵感に浸る。(12:58)
今水駐車場 5時間30分で今水登山口に戻ってきた。下り坂の傾斜がそれほどきつくなかったので、膝への負担も少なかった。(13:21)
 ここで黒岳を見ながら昼食をとる。この後はめ組茶屋のお風呂でさっぱりして、家に向かった。
   
 大船山コースタイム 
   
 今回も朝4時50分自宅発という強行スケジュールだった。しかし、早朝でも、起きてすぐに膝にキネシオテープを貼って、今水登山口では入念にストレッチをしたせいか、下りの膝の痛みの心配はなかった。もう一つのポイントは登りは少々きつくても、下りは傾斜が少ないコースを選んだことにあると思う。
 もう一つ、携行食としてクエン酸入りのジェル状食(ウィダーインジェリーなど)をとったことも効果があったと思う。ああそれから、め組茶屋のお風呂もそうだが、このあたりは炭酸水の宝庫なので、お風呂に浸かると疲労回復に効果てきめんだったことも申し添えたい。

 さて、次はいよいよ黒岳縦走だ。前岳から高塚そして雨堤を回る周遊コースである。
 
 
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