久しぶりの前岳高塚雨堤コース










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久しぶりの雨堤コース
(前岳黒岳周回)

 
 2013年5月3日(金) 今年のゴールデンウィークは九重のどこへ行こうか?と考えていたところ、「やっぱりシャクナゲがきれいな前岳から黒岳の周回コースでしょ」ということで、久しぶりに雨堤コースを選択しました。
 天気は上々。気温は登りはじめは肌寒いくらいでしたが、登山にはうってつけのコンディション。体調は...。ちょっと鼻水が出て、膝にも不安があるのですが、そこは「久しぶり」のハードコース。気合いが入ってます。
 新緑の黒岳を大いに満喫です。しかも、マイナーなこのコースに似合わず、数人の登山者にも遭遇し、このコースなかなか良いじゃないかと再確認した次第で。ところが好事魔多し。リュックのウェストポーチに入れていたガーミンが衛星の測位に失敗してコースのほとんどをログできていませんでした。がっかり。
 

2013年5月3日(金) 天候:晴れのち曇り  気温:(朝)3℃ (昼)14℃  

今回GPSの具合がおかしく正確なデータがとれていません。
黒嶽荘駐車場発 7:10 − 高塚山 11:20 高塚山発 11:40 − 黒嶽荘駐車場着 14:55  
 
 
今回のコース  雨堤風穴分岐から白水鉱泉地図
 
黒嶽荘の前岳登山口 出だしはいつもの黒嶽荘水くみ場横。シャクナゲ公園入口が前岳への登山口です。

もちろん、白水鉱泉の炭酸水を水筒一杯詰めました。朝は気温が3度ということで、最初雨合羽を着こんで出発です。
   
シャクナゲ 入ってすぐ左にシャクナゲがきれいに咲いてました。
クチナシのような良い香り 前岳への急登が始まりました。とにかくひたすら登りだけが続きます。この急登で体力の大部分を奪われます。
さて、途中で咲いていた花。香りが良くて思わずシャッターを切ったのですが。クチナシのようなゆかしい香りでした。
   
露岩からの展望 展望のきく露岩に出ました。ほっと一息。
岩場でひんやり この岩場に来ると急に気温が3〜4度下がります。足下に気をつけて慎重に渡ります。
前岳近くの岩場 前岳頂上にあと少しというところにある岩場。昔はここにロープがあったのですが。でも、ここは右にずれると楽な登り口があります。
前岳 ハーハー言いながら、どうにか前岳につきました。誰もいません。そそくさと、100M先にある下台(鷹巣)に向かいました。
前岳の西にある露岩 前岳の先の露岩、下台(鷹巣)です。ここで、ウィダーインジェリーとあんパンでエネルギー補給です。ここから先は、上台ウツシを経て、上台から高塚へと続きます。
上台ウツシ 上台ウツシ

ここの北側には虎ロープが張られて入れないようになっていました。きっと、男池先の分岐から左に入る開拓ルートを妨げるためでしょう。何も知らない人が利用すると危険ですよね。
   
上台へ向かう途中から振り返って見た前岳 上台ウツシから再び登りが始まり、ヒーヒー言ってしばらく登ると、さっきいた前岳が見えます。目をこらすと前岳の先の露岩も見えました。

そういえば今回分かったのは、このコースには結構カゴノキがあることでした。登りの手がかりに大いに役立ちました。
   
上台から見た天狗岩 さて、ちょっと膝が痛み出しました。どうにか、上上台(かみうわだい)到着です。ここからは今まで見えなかった九重の東部の山々が見えてきます。これはもちろん天狗岩。
上台から見た北大船と三俣山 右に目をやると、北大船山とその右に三俣山。右側には平治岳の南峰が見えます。
高塚山 高塚到着。登りだして4時間10分。かなり体力消耗してます。今日は、DHCの卵ペプチドを2回飲んで、アミノ酸パワーに賭けてます。

高塚にて昼食。カレーパンやらあんパン、おにぎりと炭水化物だらけです。
   
風穴分岐から雨堤コースに入った いやーな黒岳からの下りをどうにかクリアーして、風穴分岐を左へ。もちろん、今日は久しぶりの雨堤コースです。

ところが、私の記憶にあった入口の所の岩の赤ペンキがすべてはげてます。「ウー、どうしようか?男池へ向かうべきか。このまま突入すべきか。That is the question」.なんて悩みつつ、ちょっとだけよという気分で雨堤入口を示す標識から20mくらいまで探索すると難なく赤テープを見つけました。ちょっとくたびれかけたテープですが、まだまだ健在でした。

一安心して、雨堤コースへ向かいました。しっかりテープが施され、迷うことはありませんでした。
   
上峠分岐 2時間くらい荒神の森の南面をトラバースすると、少しずつ下りに入り、上峠への分岐が見えました。ただし、上峠方面への虎テープがあり、そこへ向かうと戻ることになるのでだめ。
ここは上峠方面のやや左側(東側)に赤テープがあり、それが雨堤に向かうコース。そちらに降りていきます。
   
急な下り坂 下りが続きます。ヤブレガサの天下です。それと同じくらい勢力を誇っていたのがバイケイソウですね。

このあたり野鳥の宝庫です。ツツドリ、クロツグミ、ミソサザイ、アオバト、ちょっと曇るとトラツグミが「ヒーヒー」と怪しげな鳴き声を聞かせてました。それにキツツキのドラミングですね。
   
雨堤の手前の新緑の森 雨堤に入る手前の新緑
雨堤 雨堤はソババッケよりも木の数が少ない分、明るいイメージでした。



登山口近くのシャクナゲ
シャクナゲ
前岳を振り返って見た
雨堤コースの途中にあるコバノミツバツツジ
チゴユリ 
ユキザサ 
ヤマシャクヤク
エンレイソウは終わりかけ 
 
   ガックリ来たのが、ガーミンが測位不調で全くログがとれなかったことです。でも、いつもの場所で終わりかけとはいえ、ヤマシャクヤクにも出合え、前岳のシャクナゲにも出合えたのですから良しとしましょう。そして、今回思ったのが、雨堤コースがあまり踏み込まれていないことでした。特に、風穴から南の今水と雨堤の分岐標識には相変わらず「迷う、いくな」が施され、標識近くの赤テープが外されていることが気がかりでした。20m程度すすむと、ちゃんと赤テープがあるし、それも10mから20m間隔でテープがあるので、迷うことはほとんどないと思うのですが、どうなんでしょうね。もっと、活用すべきルートだと思うんですが。
 今回は前岳から高塚まではほとんど登山者に会わなかったのですが、高塚から風穴までは多くの登山者に会いました。山ガールもいましたね。皆さん、男池から2時間かけて来ただけあって、汗みどろになって、あの「いやーな」黒岳への登りに取り付いてました。今回も下りに大変苦労しました。足下の岩ごとズズーと滑る間隔は好きになれません。でも、自然がたっぷり残った黒岳は大好きです。

 さて、次回は2013年のミヤマキリシマ探訪ですが、雨とクロボクとの戦いの模様をお知らせします。
 
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