ミヤマキリシマを楽しむ平治岳周遊コース











九重登山のページ7
 

ミヤマキリシマを楽しむ平治岳周遊コース

 
 (注)2017年6月7日時点でこのコース(平治岳北尾根ルート)は通行禁止となっています。
 
 吉部駐車場→大船林道ゲート200m先の登山口→平治北尾根→平治岳→大戸越→坊がつる→暮雨の滝→吉部登山口
 
  「今年のミヤマキリシマの咲き具合はどうだろうか」というのは九重ファンならずとも多くの自然愛好家が思うところだろう。というわけで、今年も行ってきました平治岳へ。でも雨ヶ池コースや男池・ソババッケコースは当たり前すぎるので、今回は今や一般ルートになりつつある平治岳北尾根から平治岳、大戸越、坊がつる、暮雨(くらぞめ)の滝ルートをたどることにしました。
 暮雨(くらぞめ)茶屋の駐車場着が7:10、登山口発は7:25で、平治岳山頂が9:25、駐車場到着が12:45、と約5時間20分の山旅。
 
 2007年6月7日 朝の気温14℃ 日中25℃ 天気 晴

水口登山口(登山届) − (5分) − 吉部大船林道ゲートより200m先の登山口 − (17分) − 林道出合 − (8分) − 鳴子川右岸 − (11分) − 再び林道出合 − (7分) − 第4集材路入口 − (9分) − 北尾根入口 − (23分) − はしごとロープ − (10分) − ヒージの野 − (35分) − 平治岳 − (15分) − 平治岳南峰 − (14分) − 大戸越 − (38分) − 坊がつる − (23分) − 暮雨分岐 − (24分) − 暮雨の滝 − (38分) − 水口登山口 
 
今回のコース
 平治岳北尾根コース地図
 
水口登山口の登山届 暮雨茶屋は駐車料金1,000円也をとられるが、より楽ちんなコースを教えてもらったのでよしとしよう。茶屋より少し先には林道左手に12台くらい駐車できるスペースがある。朝7:10に来たらもう埋まってました。ここは水口登山口。
登山届はちゃんと出そう。(特に私のような単独行の人は)
大船林道ゲート 2分林道を歩くと、車進入禁止のゲート。手前は鳴子川の橋。このゲートを渡ってすぐ右に登山路があるが、茶屋から教えてもらった入口は林道を200m先へ進んで、右手にある。
ゲートから200m先の登山口 これが茶屋のご主人が作った標識。このコース大正解でした。とにかく、急登がなくて、本当に楽ちんでした。感激!
7時25分登山開始。
楽ちんコース こんな感じの平坦な、ただし木に囲まれた日の差さない樹林帯の道。楽なので、つい急ぎ足になるのをこらえるのが大変。途中で、ゲート横からの登山路と交わった。
大船林道との出合 登山口から17分で大船林道に出合った。5m道路を横断すると、正面に再び登山路が。
右は暮雨の滝、左は登山路 7時50分。川の音が聞こえてくる頃、右手に暮雨の滝へ降りる道があった。でもここは左の登山路を選ぶ。登山口から25分。
トラツグミ(ぬえ)のヒーヒーという声や郭公、ホトトギスの声が賑やかである。
再び大船林道との出合
再び林道に出合った。これは登山路から見た所。
 登山路を振り返って こちらは林道から登山路を振り返った写真。(平成20年現在右の標識は外されている)
現在はたくさんのテープが貼られている。
大船山4号集材路入口 8時8分。4号集材路への入口。上の出合いから7分。今はこの2つの標識があるので見落とすことはあるまい。(平成20年現在左の手作り標識は取り払われている)
 大船山4号集材路入口 大船山4号集材路の標識はあります。 

※これから以降の部分は現在通行禁止です。
平治岳北尾根入口 立派な集材路の砂利道を歩くこと9分で、左手に「平治北登山口」の標識(茶屋お手製)。木の幹にも赤や緑のテープあり。集材路ほどではないが、しっかりした登山路で、ほぼ一本道。迷うことはない。しかし、ここから本格的な登りが始まる。地面も平治独特の黒粘土層。
はしご場 上記の入口から23分でこのアルミ梯子と20mのロープ場に。それまでがあまりに楽だったのでその落差が...。ロープの坂はとにかく滑りまくる。ストックがないと大変。それから軍手があった方がいいと思う。
展望台からみた台の山 難所を越えると、すぐ左手後ろに展望台がある。是非上がってみよう。台の山(でーのやま)がかわいらしい。左手には遠く湧蓋山が見えた。
ヒージの尾からみた平治岳 8時50分。登りだして1時間25分で最初のご褒美をもらった。ヒージの野(ヒージの尾とも)と呼ばれる台地に到着。星生尾根の乳首岩の草原台地に感じは似ている。これはミヤマキリシマごしに見た平治岳。昔は「狩又(かりまた)」と呼ばれていたが、この「ひーじ」の地から平治岳の名がついたそうだ。
ヒージの尾からみた三俣山 右手(西)には三俣山。ホトトギスが「てっぺんかけたか」と鳴きながら目の前を飛んでいった。ここで大休止。いつものヴァーム(ジェリータイプ)を飲む。
急登 再び登山路へ。最初はそれほどきつくないが、徐々に北尾根道を直登するようになる。「黒ねちゃ」道(クロボク)がいやらしい。とにかく滑りやすい。
急登は15分くらい続く。汗が噴き出る。
平治岳本峰(北峰) 9時25分。登りだしてちょうど2時間で山頂到着。それまで登山者には一人も会わなかったが、山頂には6〜7名の登山者がいた。
平治岳から見た北大船山 そそくさと平治岳南峰に向かう。やっぱり大戸越(うとんごし)や三俣、大船が近くに見える場所がいい。
これは北大船ごしに見える大船山山頂。
平治岳から見た三俣山 おなじみの構図。10時に早めの昼食をとる。
山頂の写真はココで。
平治岳から見た坊がつる 坊がつるを見下ろす。
大戸越から見上げた平治岳 大戸越から見上げた平治岳の登山路。緑の中にピンクがきれい。10時42分に登山者がたくさん憩っている大戸越を出発する。
一人一石運動 11時20分。大戸越から38分で坊がつる到着。一人一石運動は、ここにある石を一人一個ずつ平治岳登山路のぬかるみに置いていく運動である。
坊がつるキャンプ場 おなじみ坊がつるキャンプ場。
鳴子川 坊がつるの鳴子川の流れ。
暮雨への分岐 大船林道を鳴子川沿いに北上していくと、23分でこの分岐に出合った。右は車道。ここは左の暮雨の滝方面へ。
ミズナラやブナ、桂の新緑がまぶしい。
暮雨の滝 12時7分。登りだして約4時間40分。坊がつるから37分で暮雨の滝(くらぞめのたき)。
平坦な登山路から右へ降りるのだが、これが結構急傾斜の坂。慎重に。
水口登山口 12時45分。登りだして5時間20分、坊がつるから1時間25分で水口登山口到着。下山ルートは基本的になだらかな下り道だが、最後の10分が急な下り坂だった。
   
 今回のルートはおしなべて楽ちんコースと言える。何よりも道のほとんどが黒土なので、膝に優しいのだ。確かに、ヒージの野(尾)前後のはしご場・ロープ場や急登はきついが、前回の黒岳登山の前岳への登りのきつさと比べたら雲泥の差。新緑は目に優しいし、ミヤマキリシマはまあまあ花付きも良かった。今回は天候にも恵まれ、ストック忘れの失敗もなく、キネシオテープでの膝の保護もぬかりなかったので、大満足の旅だった。このコースはスパッツが必携品。
 ミヤマキリシマの季節とはいえ、平日の木曜なので登山者は少なかろうと考えたのは浅はかで、大戸越経由の平治岳登山者は数多く、坊がつるでは20人のグループ登山者にも会った。しかし、この平治岳北尾根コースをとる人には一人も出会わなかった。このコースは有名ではないが、きっとこれから人気が出ることだろう。
 さて、次は法華院温泉山荘経由で立中山から大船山をお届けする予定。ところが...。
 
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