八ヶ岳縦走1






 目次
 
八ヶ岳縦走1 
 

麦草峠から天狗岳・根石岳

 
  2018年8月、縁あって八ヶ岳縦走の旅に誘われ行って参りました。今回は九重とは全く関係のないところですが、すばらしい景観が楽しめましたので、その紹介ということで...。
 ウィキペディアによると、八ヶ岳は山梨県と長野県にまたがる山塊で、南北が30qあまりあり、大火山群とのこと。最高峰は赤岳で標高2,899メートル。

 八ヶ岳は特定の1つの山を指すのではなく、たくさんの峰があるから「八つ」というと思っていたが、幾重もの谷筋から見える姿が「谷戸(やと)」にちなんで名付けられたともいうらしい。
 夏沢峠をもって南北の境とし、北八つは樹林帯で、南八つは岩稜帯で有名です。 
 
 八ヶ岳といえば、新田次郎作「孤高の人」で有名な加藤文太郎を思い浮かべる人は私だけではないでしょう。彼の最初の冬山はここ八ヶ岳。夏沢鉱泉での孤独感にさいなまれながらも、夏沢峠を越えて本沢鉱泉まで行き、そこでも誰にも会わず、再び峠に戻って、強風の中、硫黄岳から横岳を経由して、赤岳までを往復して、神戸への車中の人となるというすさまじい鉄人ぶりを発揮しています。

 もう一人、現在NHKで放送中のグレートアドベンチャーの田中陽希さん。彼はあのシリーズの第1集で、なんと蓼科山のふもとから出発して、蓼科山・渋ノ湯・東天狗・硫黄岳・横岳・赤岳を1日で制覇しているとんでもない人です。

 まぁ、我々はおじさん、いやおじいさんと呼ばれてもいい年齢のグループ(お一人女性がいるので大声では言えないが)、2泊3日の八ヶ岳縦走は皆初経験。どうなることやら。

 私はきっちりテーピング・cw-x・若干のトレーニングを積んで、縦走に望みました。車中泊で寝不足なのが心配です。
 
 2018年8月5日(日)午前9時から8月7日(火)11時過ぎまでの縦走

 第1日目 データ

天候:概ね晴れ 最終日曇り 

気温:朝15度(赤岳山頂9度)、東天狗岳山頂(昼)29度!

麦草峠 − 白駒の池 − 高見石 − 中山 − 東天狗岳 −根石岳 − 根石岳山荘
 
 
 今回のコース (2泊3日の全体図)
 2018年8月 八ヶ岳縦走地図
 
 第1日の地図 
2018年8月5日 第1日目地図 
 麦草峠から白駒の池までガーミンを作動させるのを忘れてました。
よって、麦草から白駒までは手書きです。
 



   まずは諏訪湖にご挨拶。諏訪湖SAにて。
諏訪湖 

 長野県茅野市から299号線をたどって、麦草峠へ向かう途中で、左手に諏訪富士こと「蓼科山」が見えました。(車窓にて) 
 
途中で見た蓼科山 
 
 麦草ヒュッテで水を充填して、出発です。入口にはネットが張られています。鹿よけでしょうね。左下が麦草ヒュッテ。
麦草峠出発 麦草ヒュッテをあとにして
 
 折角なので、白駒が池方面によりました。
 念願の白駒池の「奥庭」を見学。まさしく天然の和風庭園。
白駒池奥庭
 

 高見石につきました。ここは結構スリリングです。後で分かったことは、山小屋前に荷物をデポすればよかったことです。
13キログラムのザックをからって、この岩をたどるのは一苦労というより、恐怖でした。でも、小学生でも登ってましたが...。
高見石への登り
 
高見石の上から先ほどいた白駒池を望む。10時18分。
高見石から白駒池を見下ろす
  
地図です。
高見石小屋標識 

 
 ここからとてもつらい登りが始まりました。気温はだんだん上がってきて、25℃になりました。不規則な岩の間を進みます。
 
高見石小屋からの登り

 こんな感じです。 
急な登り 


 やっと、開けたところにつきました。中山です。ここも奥庭に似て自然の庭園がありました。
ここはとても気持ちの良いところです。多くの人がくつろいでいました。中央奥には蓼科山(2530b)。
 
中山展望台
 
蓼科山のアップ
中山から見た蓼科山
 
中山で大休止です。
中山展望台
 

一同、つらかった登りの後だっただけに満面の笑顔。
 
中山展望台にて 
 
標識がところどころにあり、迷うことはありませんでした。
シラビソ林
 
清々しい。
清々しい景色
 

 さて、そこからが問題でした。気温は一気に29℃まで上がり、しかも急傾斜。大汗をかきつつ、牛歩戦術で一歩一歩登りました。そして、ついに14時、東天狗岳(2640m)に到着です。
正面に見えるのは西天狗岳(2645.8m)。
東天狗岳頂上
 
天狗岳山頂からは展望がききました。
赤岳や阿弥陀岳が遠望できます。手前は硫黄岳。
東天狗岳からの遠望
 

 ここから西天狗(右)に行ってきた人には生ビールを全員でおごろうと誘っても、誰も「ウン」とはいいませんでしたよ。もう、バテバテ。
東天狗岳
 
ここは東天狗岳山頂。
東天狗岳頂上
 
天狗岳からは急な下降です。足下に気をつけて。
東天狗岳からの下り


 岩陰にはイワシャジンがひそかに咲いてました。
イワシャジン?
 
 暑い暑い本日の登山が終わりそうです。ここは根石岳山頂。2603m。
根石岳山頂
 
 山頂からさっきいた東天狗岳を振り返ります。
根石岳からさっきいた東天狗岳を振り返る 
  
振り返ってみました。
左が西天狗岳(2646m)、右が東天狗岳(2645m)
西天狗岳と東天狗岳 
  
 山頂からは本日の宿、根石岳山荘がすぐそこに見えます。生ビールが待ってるぞ。
根石岳からはすぐ下に山荘が見える 
 

 根石岳山荘は食事棟と宿泊棟が分かれてました。
 宿泊棟は新しいのですが、管理棟兼食事棟は古くて、立て直しの計画があるそうです。
 
根石岳山荘入り口 
  
内部の様子
山荘内の様子 
  

 ここは山水が流れているので、なんとお風呂があるのです。びっくり。もちろん石けんやシャンプーは使えませんが、汗を流すには十分でした。でも、節水!大事です。
手洗い場 山水があり、助かる 
 
山小屋のトイレはほとんど、宿泊者以外はチップ制ですね。
 
チップトイレとメダル 
  

 このポスター、八ヶ岳の他の山小屋でも多く見受けました。

 ところで、非常に暑かった一日を飾るように、19時40分過ぎから大変な雷雨となりました。
 久しぶりに稲妻が横に走るのを見ました。雨と雷は40分続きましたが、明け方には星が見えるほどの快晴となりました。
ポスター 
 
  まずは、初日の様子をお伝えしました。初日の感想は「とにかくきつかった」ということです。車中泊での睡眠不足に加えて、予想以上の高温(29℃)と白駒が池から天狗までの登りのきつさでやられました。熱中症ぎりぎりでどうにか山荘に到着した次第。その分、ついてからの生ビールのうまさはたまりませんでしたよ。この際値段の高さには目をつぶりましょう。
 
 次は2日目。いよいよこの縦走の核心部です。硫黄岳、横岳、赤岳という名峰をたどります。
  
 
 
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東天狗岳からの眺望 360° 
Post from RICOH THETA. #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA




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