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根石岳山荘から夏沢峠・硫黄岳・横岳・赤岳 |
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2018年8月6日(月) ここ根石岳山荘は八ヶ岳の尾根の中で東西の展望がきくところです。朝5時の日の出を見るため、防寒着を着て尾根に立ちました。といっても、山荘から歩いて3分ですが。雲海の中から真っ赤な太陽が昇ってきました。山荘の手前にはコマクサの群落があり、朝日とコマクサの両方が楽しめるわけです。。
朝食・身支度を調え、6時30分には出発です。この日は南八ヶ岳縦走の核心部です。気合いを入れて行きます。でも、最初から軽い登りがあり、乳酸のたまった足にはつらい。10分くらい登ればそこは箕冠山(みかぶりやま、標高2,580m)。そこは展望はききませんが、重要な分岐点です。まっすぐ降りればオーレン小屋、本日は左へ折れて夏沢峠へ向かいます。 |
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第2日目
2018年8月6日(月) 天候:晴れ時々曇り 気温:12℃から25℃
根石岳山荘発 − 箕冠山 − 夏沢峠 − 硫黄岳 − 大ダルミ −横岳 − 赤岳展望荘 − 赤岳
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第2日の地図 |
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午前5時、まもなく日の出です。
空の雲に太陽光線が当たって、なんとなく竜みたいに見えます。 |
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本日の日の出 |
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まあるい太陽の頭が見えてきました。周囲の雲がキラキラ輝いてきれいです。 |
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山荘前のコマクサ |
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コマクサ |
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山荘前、6時36分出発です。 |
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箕冠山(みかぶりやま)を越えると、少し下ったところで振り返りました。昨日登った根石岳が中央。右奥に東天狗岳。左が登れなかった(登りたくなかった!)西天狗岳(2645.8m)です。 |
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歩き出して30分ちょっとで、ここヒュッテ夏沢に到着です。旧こまくさ荘。
「孤高の人」(新田次郎著)によると、加藤文太郎は厳冬期にここを越えて、本沢温泉まで一旦降りて、再び夏沢峠に戻り、縦走したのですな。しかも冬に。などと感慨にふけっていました。
ここで休憩中に同じく6時30分ごろオーレン小屋を出発したグループに会いました。彼らは北八ヶ岳方面に向かうそうです。ここは北八ヶ岳と南八ヶ岳の分岐点です。
ここから先は岩稜地帯が多くなります。 |
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硫黄岳への登りです。平たい大きな岩が積み重なっています。斜度もきつくなり、呼吸が荒くなってきました。 |
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ついに硫黄岳の爆裂火口が見えてきました。ものすごい断崖絶壁! |
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8時11分、硫黄岳山頂到着です。出発地点から1時間25分かかりました。
平たい山頂からはすばらしい展望が楽しめましたよ。正面左から横岳、中央に赤岳、中岳を挟んで、右手に阿弥陀岳です。雲がだんだん増えてきました。 |
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山頂の標識です。ここは赤岳方面に降ります。 |
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硫黄岳の案内標識です。 |
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大ダルミが一望の下に。なだらかな下りです。ところが、私ここでバランスを崩してこけてしまいました。右膝の下に2カ所かすり傷ができちゃいました。(後で山荘で手当てしましたがたいしたことなくてよかった) |
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同じく大ダルミ。横岳と赤岳の登り下りが待ってます。
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歩を進めると、大同心が目の前に見えてきました。大きい壁です。 |
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大同心につながる稜線を見るとなんとなくマチュピチュを想像してしまいます。
マチュピチュは2430mなのでほぼ同じ高さでしょうか。 |
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横岳への登りの途中に、コマクサの群落があります。この写真は進行方向に向かっては左手、山側の群落です。 |
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保護柵やロープがあり、近づけないので写真を撮るのが大変です。 |
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これは進行方向に向かっって右手、谷側。吸い込まれそうなくらいの急斜面によく咲いてますね。 |
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ちょっと開けた場所に白色のコマクサが一株ありました。
(他のグループに教えてもらいラッキーでした)
コマクサのアルビノですね。 |
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さらに進んで、右手を見るとなんていうことでしょう!大同心の中腹に赤い服を着た人がいます。
しばらくするとロープを使って、するすると登り始めました。やはり大同心はロッククライミングの場所なんですね。 |
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昨日も見たイワシャジン |
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鎖場の登りの手前にダイモンジソウがありました。でも風で被写体ぶれ。 |
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出発から3時間14分で横岳(奥の院)到着。10時ちょうどです。
皆ホッとした顔ですが、疲労感も漂ってますね。鎖とハシゴの多かったこと。実はこれから先がもっと鎖場が出てくるのを我々は知りませんでした。 |
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横岳から山梨側の景色を楽しみます。 |
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これは横岳山頂より少し手前の場所から撮った富士山の遠望です。日本一の山はニョキっと高くそびえてます。 |
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梯子や鎖場が多いこと。 |
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ここは三叉峰(さんしゃほう)です。横岳には他にもたくさんの峰に名前がついていますが、多すぎて書きません。 |
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チングルマもところどころ咲いていました。もう花が散って、けばけばの綿毛のものもありました。 |
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厳しい鎖場の下りと登りを終えて振り返ったところです。奥の岩を巻いて、すとんと降りて、少し平たい場所(中央下の茶色のとこ)から再び鎖を使った登ってきました。手前の岩は30mくらいあります。 |
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イブキジャコウソウのようです。 |
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タカネナデシコ
急な下り鎖場の途中に咲いてました。 |
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ミヤマセンキュウと思われます。 |
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横岳からの一番長い下り鎖場!私は後ろ向きで降りましたよ。 |
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11時28分、赤岳展望荘到着です。出発から4時間42分経過。ここでトイレを借りて、ポカリスエットを購入しました。気温は25℃ですが、日射が強く水分がすぐなくなってしまいました。
ここは旧石室小屋。西風を避けるように東側の尾根下に岩にへばりつくように建っています。 |
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展望荘前から来た道を振り返ります。
心臓によくない、つらい横岳の道が終わりましたが、次は最後の難所、赤岳の登りが待っています。 |
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振り返って、右手に横岳、中央に硫黄岳、
奥に根石岳が見えます。さらに、左奥は蓼科山。 |
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赤岳の登りは超ながい急な鎖場の連続で始まります。ここで心臓が破裂しそうになりました。
一歩進んでは「はーはー」、二歩進んでは「フーフー」です。
しかし、足を進めればいつかは目的地に着くは事実でした。石室から約45分で山頂着です。
下はついに到着した赤岳頂上山荘前の案内板です。 |
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赤岳頂上山荘到着。お弁当をビールで流し込みます。
本日はもうこれ以上登る必要がない事の幸せをかみしめつつ、ビールを堪能しました。奮発して500mlです。 |
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1時間くらい休んで、歩いて5分の山頂にお参りに行きました。2、899m赤岳山頂です。 |
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山頂のお宮で本日の無事な登山を感謝しました。 |
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お宮の後ろには阿弥陀岳がそびえています。 |
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立派な入道雲と群青色の空 |
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本当の夏の空 |
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徐々に雲が厚くなってきました。 |
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山頂(上宮)からは結構な高度感が味わえます。ここも慎重に歩を進めます。 |
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山頂から本日の宿、赤岳頂上山荘を見ます。よくぞこんな場所に作ってくれたものです。水は天水なので、超貴重です。 |
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ビールを飲んで、山をなめた足下で山頂に来てしまいました。山荘の備え付けのクロックスです。足裏が痛かった。
こんななめたことをしたので、翌日罰(阿弥陀岳に登れない)が当たりました。 |
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山荘に戻る途中で、東側の尾根下に変なものが見えました。 |
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そうです。ブロッケン現象がついに見えました。
赤岳でブロッケンが見られるなんて、ついてます!手を振ったらブロッケンも手を振ってくれましたよ。(当たり前か!) |
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山荘前から本日のルートを目でたどります。
赤岳を登る頃から甲州側から分厚い雲が垂れ込めてきました。 |
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左手下に横岳に向かう登山者が見えます。そこから先は長ーい鎖場の連続ですね。お疲れ様。
右下には石室小屋、赤岳展望荘がかすんで見えます。 |
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赤岳頂上山荘です。 |
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同じく |
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山荘前からさっきいた赤岳頂上を見ました。 |
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阿弥陀岳です。標高2805m。手前に中岳があり、ここも登るのがきつそうです。 |
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少しガスってきました。 |
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なんとか、無事に最難関のルートを終えました。いわゆる南八ヶ岳縦走のクライマックスでしょう。それだけに、赤岳頂上山荘で飲んだ缶ビールのうまかったこと。私はキリンビールが好きなのですが、アサヒのスーパードライで「文句ない、文句ない!」って感じでした。
本日も汗びっしょりだったので、早めに乾いた服に着替え、顔や手足はウェットティッシュで拭きまくって、ホッと一息つきました。早く着くと、ゆとりがありますね。
さて、翌日は阿弥陀岳をやって、行者小屋から美濃戸口まで下りです。翌日の様子は下のNEXTボタンを! |
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