赤岳から行者小屋を経て、美濃戸へ |
8月7日(火)は完全な曇りというか、ガスの中で始まりました。昨日のクロックスで山頂へ行くという暴挙の祟りか、はたまた疲れ切った我々に「無理するでないぞ」という八ヶ岳の神様のお知らせか分かりませんが、阿弥陀岳への登頂はスッパリあきらめました。 そうとなると、7時すぎと出発を遅らせて、のんびり下りを楽しむことにしました。さて、最終日はどんな模様でしょうか。 |
20018年8月7日(火) 3日め 天候:曇り(霧雨混じり) 気温:最低9℃、最高20℃ 赤岳 − 行者小屋 − 美濃戸山荘 |
第3日(最終日)の地図 |
素朴だがおいしかった赤岳頂上山荘の朝ご飯。これだけあれば十分でしょう。 水が貴重なのですが、お茶は3杯飲みました。春菊のお浸しは冷凍物でしょう。味噌汁の具は麩。 |
宿泊棟の様子。100人くらいは泊まれそうです。 |
受付カウンター |
喫煙所と更衣室 |
食事場所 我々はこの左奥の特等席に陣取って、昨日ビールを飲みました。 |
お別れにもう一度赤岳山頂を見ましたよ。ご覧の通り、ガスだらけです。 |
タカネツメクサ? 急な鎖場に咲いてました。 |
赤岳直下の下りは、鎖場の連続。肝を冷やしました。 しばらくすすむと、少しガスがきれて、大同心・小同心がちょっとだけ見えました。 |
急な下りを終えて、キレット分岐です。 八ヶ岳がいかに嶮岨な山で、厳しい下り(または登り)があるか分かりますよね。 |
文三郎尾根を降りて、中岳・阿弥陀岳との分岐点です。 |
階段を作るのにスポンサーが必要ですよね。マムートえらい! |
このような丈夫な木の階段も何段もありました。ありがたい。 |
危険なところを抜けてので、ストックを使い出しました。やはりこれがあると、楽です。 阿弥陀岳分岐到着です。 |
そして、8時49分行者小屋に着きました。 出発から1時間57分。約2時間です。 |
行者小屋は水が豊富にあり、助かります。がんがん水を補給させてもらいました。 |
先へ進むと、左手の山から鹿がひょんと出てきました。あいつ等は必ずじっとこちらの様子をうかがうのですね。慌てたもので、手ぶれしてしまいました。 そういえば、初日の白駒が池奥庭付近ではリスを見かけたし、横岳尾根道ではホシガラス、ツグミが見られたし、声だけなら「ゼニトリ、ゼニトリ」で有名なメボソムシクイは始終聞き、ミソサザイも渓流沿いでは聞こえました。 |
鹿が出てきたすばらしいこけ庭 |
立派な樹林帯で、ここは北八ヶ岳に負けていません。 |
川原沿いに立派なオブジェがありました。もちろん自然のものです。(白河原) |
さらに苔庭 |
大きな一枚岩がドデンと待ち構えていました。 |
高さ20mくらいでしょうか。岩の上には木が生えてます。 |
渓流があるので、このような橋が4〜5カ所ありました。助かります。 |
赤岳信仰の一部でしょうか。「赤嶽神社 不動尊」とありました。 |
もうそろそろ美濃戸山荘についても良いのではとグループの誰もが思ってましたが、なかなかつきません。急傾斜の下りが続いて、膝がガクガクしてきました。 左手には砂防ダムと渓流が見えます。 美濃戸山荘には迎えの車が来ているので、あと少しです。でも、ここからが結構長かった。 |
11時12分到着。4時間4分で本日の山旅終了です。 |
そして、ゴール!!! |
文明の利器、自動車は偉い。すいすいと進んで、昼ご飯の場所に着きました。 「そばとソースカツ丼は是非もんですよ!」とのたまう方がいたので、ここ「ささおか」さんに来ました。ここは有名タレントも多数来ているようです。 |
趣のある店構え |
私は天ざるそば。タラノメの天ぷらとやっぱりそばがうまかった。締めはそば湯。 |
他の人が頼んだソースとんかつ定食をパチリ。上下逆さまです。これもうまそう。 あっ!プロの運転手付きなので、言うまでもなく生ビールを飲んでます。ビールには小魚の骨せんべいがついてます。 |
帰る前にお土産を、ということで嗅覚を効かせて、信州の地酒を置いている店を見つけました。真澄はもちろん、豊香や水尾、みやさかなどがあります。それから信州ワインも。 |
麦草峠に至る道や八ヶ岳山荘に至る道沿いには高級別荘がずらり並んでおり、山とはちょっと違うリッチな雰囲気も楽しみました。 でも、やはり足を使って、汗を流さないと味わえないものは貴重ですよね。 |
諏訪湖SA下り線の「ハイウェイ温泉諏訪湖」でさっぱりし、 途中のSAで様々なお土産を買ってから無事帰り着きました。 下は今回2泊3日の山旅のすべてのルートです。 |
ということで、阿弥陀岳だけが心残りではありますが、どうにか八ヶ岳縦走を終えました。なんといっても、横岳と赤岳の鎖場の怖さと白駒が池から東天狗岳への登りのつらさは忘れられません。反対に、奥庭や中山のすがすがしさ、硫黄岳から赤岳に至る縦走路の景色のすばらしさは格別でした。 もう一回行け、といわれると二の足を踏むのですが、山らしい山を大いに楽しむことができました。 |
東天狗岳のパノラマ(ぐるぐる) |