赤川から久住山、星生山を経て、扇ヶ鼻周回1









九重登山のページ106 
 

赤川から久住山、星生山を経て、扇ヶ鼻の周回1

 
 
 2022年の5月末から6月に入り、ミヤマキリシマの噂を多くのホームページやYamapなどの投稿で耳にするようになりました。「今回も平治岳かなー」なんてうっすら考えていましたが、どうも平治岳はシャクトリムシの虫害がひどくて、大戸越から登る際はヤッケなどで虫よけをすることが推奨されていますね。そんな状態から、今回は違うくじゅうの山をトライすることに決めました。
 そんなときに以前試さなかった赤川から久住山に登るのはどうかとふと思いつきました。ついでに星生山の野草に会い、ついでに扇ヶ鼻のミヤマキリシマの咲き具合を調べるのも一興かなと思ったわけです。つまり、赤川から反時計回りの周回です。
 定年(65歳)を過ぎて体力に大いに不安があったのですが、そこはミヤマキリシマの魔力が勝りました。2016年4月の熊本大地震の影響後、2017年12月に復旧工事が終わり、それまでの間はしばらくは赤川から久住山への登山路は閉鎖されていました。また、2020年の7月豪雨の影響で再び閉鎖されていたのですが、その後さまざまな関係者のご尽力で、登山路がこれまで以上に修復されたと聞いていたので、これも楽しみです。
 さて、久住山東壁のミヤマキリシマ、星生山のミヤマキリシマ、イワカガミ、コケモモ、そして扇ヶ鼻のミヤマキリシマはどうなんでしょうか。御覧ください。
 
 

2022年6月2日(木) 天候:晴れ 気温:14℃ 山頂24℃  総行程:6時間51分

赤川登山口 7:57 − 久住山 10:12 - 久住山発 10:23 - くじゅう別れ避難小屋 10:55 - 星生山 11:55 星生山発 12:06  - 扇ヶ鼻 13:06  扇ヶ鼻発 13:22 - 赤川登山口着 14:48

 
 Yamapより
 
今回のコース 
ガーミンのGPSロガーがついに故障し、かわりにYamapの地図を載せます
 
 のっけから尾籠な話で申し訳ありません。大事なことです。赤川登山口のトイレがきれいになってました。大小ともに水洗であること。かつ、大は洋式(昔は和式でした)であるだけでなく、なんとウォームレットなんです。びっくり。

 さて、登山路に入り、扇ヶ鼻との分岐点をすぎるとしばらくして、川の方へおります。そこは渡渉せずに、左の方へ進むとこのような立派な橋があります。これも昔の丸太橋からリニューアルされてます。頑丈!
安心!

 更に歩を進めると、このような温泉取水口があります。ゴボゴボ唸ってます。

 本格的な自然林の中の登山路になりました。が、急にこのような通せんぼが!そうです、未だに登山路の修復がなされており、迂回を余儀なくされます。この迂回路が結構傾斜が急で、疲れます。

 少しずつ高度を上げていきます。とにかく、このルートは昔は久住山へ登るメインルートだったこともあり、標識はいたるところにあり、迷うことはありません。とにかく高い方へ進めば間違いなし。
 
 途中で何度かコンクリートの林道に出会うのですが、ここらで林道ともお別れです。これは登山路修復のためのトラックが通る道で、正面から先は一般の人は立入禁止です。ここは写ってませんが、右手の道へ進みます。するとすぐに、左手に登山路の標識が。
 
 
 その登山路と標識です。ここから本格的な久住山への登りが始まります。
 
 
 それにしてもしっかりと丸太で登山路が整備されてますね。丸太とところどころ網目状の針金で補強されています。
 
 
 リクレーションではなく、Recreation(レクリェーション)の森林です。本日はこの写真の高山植物に会うのを楽しみにしています。
 
 
 しばらく先へ進むと、もうお別れしたつもりだったコンクリート道が現れ、さらに登山路の標識がありました。
 
 
 まだまだコンクリート道がありました。が、今度こそ本当のお別れです。トラックが通ることの注意書きがあります。
 
 
 少しずつミヤマキリシマの領域になってきました。傾斜は急です。
 
 
 大雨で流された丸太を一から修復してあるようで、そのお仕事に感服しました。
 
 
 このあたりから休憩が増えます。スポーツドリンクやらアリナミンジェリーなどを取りながら、振り返ると結構登ってきたのがわかります。
 
 
 前を見上げると、まだまだ久住山は遠い!ちょっとへこみました。
 
 
 さて、「この先 足元注意」の看板があり、どうなっているかというと、下の写真のとおりです。ここは階段がないととてもじゃないが歩けない場所です。そろりそろりと降りていきました。でも頑丈な階段なので、安心感があります。
 
 
 しっかり降りたら、また登りです。この丸太の階段は傾斜が急なところに設置してあるので、一本一本の間が靴がかろうじて入る程度の短いステップです。大変な作業だったことでしょう。
 
 

 ハァーハァー言いながら登り終えると、再びこの標識が。ということは、この先の登りには丸太の階段はなくなり、自然の登山路が始まることを意味しています。そこで、ストックをしまい、軍手を付けて、岩や木の枝根っこをつかん登る用意をしました。
 
 
 少しずつ山頂が近づいてきました。
 
 
 ついに、久住山の稜線が見えてきました。豆粒のように小さく登山者が見えました。皆さん、登山を終えたら、東稜へ向かうようです。
 

 視線を左に向けると、手前に肥前ヶ城、奥に扇ヶ鼻の山頂が見えました。
 
 本当にまもなく久住山山頂です。
  そして、到着!出発から2時間15分でした。
 
 
 久住山の山頂標識と三角点にタッチして、東稜へ進みます。これはミヤマキリシマの撮影を終えて、東稜のてっぺんから見下ろしてみた中岳(左) と稲星山(右)の風景です。真ん中に白口岳が見えます。その奥の大船山は山頂に雲がかかってます。
 
 
 これは登山路途中で会ったミヤマキリシマです。
 
 
 山頂直下から見た東稜のミヤマキリシマの群落です。平治岳と比べようがありませんが、それでもきれい。
 
 
 久住山山頂から東稜へ行って撮ったミヤマキリシマの群落です。なかなかいいですね。
 
 
ちなみに2014年6月の平治岳ミヤマキリシマはこんな感じでした。 比較対象がまずいかな!
 
 
  
 さて、今回は写真などがたくさんあるので、久しぶりに2部構成とします。続きは下のNEXTボタンかこの文の「次へ」を押してください。
 それにしても以前にこのルートを下りで用いて、絶対登りには使いたくないと申し上げてましたが、どうでしょうか。やっぱり最初で最後かもしれません。階段が整備されているので、下りのほうが向いているのかもしれませんね。
 ここのルートは傾斜が急なだけに、大雨が降ると被害を受けやすいのですね。前回下りで使ったときよりもかなり再整備されていました。

 
 さて、まだまだミヤマキリシマは序の口です。ミヤマキリシマ以外の3つの高山植物である「コケモモ」「イワカガミ」「マイヅルソウ」には会えるのでしょうか。次へ続きます。

 
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