シャクナゲ鑑賞コース









九重登山のページ36
 

シャクナゲ鑑賞(黒岳縦走)コース

 
  2011年(平成23年)5月14日(第二土曜日) 今年は花が1週間は遅れているという。しかも、今週は3日間の大雨の後の晴天予報。勇躍前岳から高塚へのいわゆる「黒岳縦走」へ向かいました。
 思えば、このコース、3年間は登っていません。果たして体力は持つのか?今回は単独行です。よって事前の準備は万全にしました。まず、膝・腰のテーピング、CW-X着用、ダブルトレッキングポール、準備運動と整理運動、ハイドレーションシステム、そして5ヶ月間毎日の6キロウォーク。
結果は、予想通りでした。以前の時と比べて、疲労度が全然違いました。また、膝の痛みの心配がかなり改善されました。やればできるもんですね、この年でも(50代半ば)。
 何はともあれ、久しぶりに満開の天然シャクナゲを堪能しました。

 

 2011年5月14日(土) 天候:晴れ  気温 朝9℃ 昼16℃ 総行程:
約8時間

7:00 男池駐車場 - 道路歩き(30分) - 7:30 白泉荘 7:35 発 - (23分) - 7:58 白水分れ - (97分) - 9:35 前岳 - (24分) - 9:59 上台 - (33分) - 10:32 下台 - (77分) - 11:49 高塚山(黒岳) - 12:13発 - (34分) - 12:47 天狗 - (53分) - 13:40 風穴 - (62分) - 14:42 ソババッケ - (53分) - 15:35 男池駐車場
 
 
今回のコース
黒岳縦走地図
 
  6時半ごろの風景。さわやかというより、寒い。9℃です。風が強かった。標識を左折すれば男池方面ですね。
 田野のあたりから見た九重連山
 
  
 本日のコースである前岳(左)と中央に上台、右に高塚山。3年前キジがケーンと一声鳴いたところにて。 前岳と高塚山
  
 男池駐車場に車をおいててくてく白泉荘まで歩きました。途中に「囲碁神社」があります。黒岳については多くの伝説が残っているが、一番有名なのがこれ。
囲碁神社の伝説
 
囲碁神社の鳥居
囲碁神社の鳥居
  
 朝靄の中、白泉荘入口につきました。
白泉荘の入口
  
 土曜日の7時半というのに、約10人程度の人々が熱心に取水してました。白水(しらみず)鉱泉は甘みのないサイダーです。
白水鉱泉の湧出口
  
 その右手には小さな取水口も。
白水鉱泉
  
 店の人に聞いて、白泉荘からの登山口は正式には入口の料金所(水をくむ人用、一人500円)の所から右手に上がるそうだが、上記の取水口奥からも行けると聞いて、早速上がりました。ちょっと行くと、右奥にバンガローが建ち並んでいて、その横に前岳への登山路がありました。
湧出口の横からは本当は登ってはいけません。
  
 前岳へはずっとこのような標識がところどころ設置してあり、安心です。でも本当に急傾斜。最初の30分は苦しい!
おなじみ前岳への標識
 
 
  涼しいはずなのに、汗が出てのどが渇きます。慌ててハイドレーションシステムにて給水。時々スポーツドリンクでミネラル補給です。やっと、白水分れにつきました。
白水分れまで23分


新緑の世界

ツツドリやミソサザイの声
 
新緑の世界
 
  
 白水分れまではシャクナゲの花が登山路に落ちていて、下界はシャクナゲのシーズンは終わっていたのですが、ここから上は正にシャクナゲの絶頂期。完璧でした。
徐々に高度を上げるとシャクナゲが見えてきた
 
 花牟礼山を望む露岩で一休み。天気は見ての通り上々です。
露岩でくつろぐ
  
 疲れてくると、パシャパシャとシャクナゲを撮影しました。シャクナゲは結構高い位置に咲き、しかも登山路は北側にあるので、花を正面から撮影するのは一苦労します。
シャクナゲの撮影は一苦労
 
白花のシャクナゲ
白シャクナゲ
  
なんだか得をした感じです。
白シャクナゲ
  
大きな株です。
立派なシャクナゲの木
 
  
 やっと、南側の斜面に出ました。でもここから、大岩を巻く緊張を要する場所が続きます。シャクナゲのバックに荒神森が見えます。
 そうそう、以前ロープが垂れていた長い岩場ですが、今はロープが撤去されています。自力で登り、へつる必要があります。
南側斜面に出ました。
  
 左手に視線を落とすと、うっすらとピンク色に染まった場所が。そう、シャクナゲの群落です。
南側斜面を見下ろす
 
  
 前岳を経て、下台(鷹巣)に到着です。この場所、景色は抜群なんですが、本日は突風の真っ最中。帽子にアゴヒモがあって良かった。奥に高塚が見えます。手前は上上台。
前岳を過ぎて、下台です。
 
 
 上台ウツシ

 ここは相変わらずヤブレガサとバイケイソウがいっぱいある。この谷の左手(つまり南側)には昔の道、雨堤へ行く道の跡があるのだが、完全に消失した感じだ。
 下台からの急斜面を降りると上台ウツシ
  
 上台ウツシから登っていき、振り返ると、下台(先ほどの露岩があった所)とその背景に、花牟礼山と遠く由布岳が見えた。しかも手前にはシャクナゲと左はムシカリというオールスターキャスト。
 上台あたりから振り返って見た下台
  

 上に上がるとシャクナゲはつぼみが多かった。 
 つぼみもかわいらしい
  
 高塚頂上近くになると、このような風景が...。 ここは荒神森。
  上上台あたりから見た高塚と天狗
  
 ほぼ尾根道。ムシカリがきれいに咲いていた。かすかな香りがして、登山者の疲れを癒してくれる。 
 このムシカリが見えたら頂上もすぐ
  
 
 やっとついた高塚山(黒岳)山頂。一般ルートの人はほとんどいず、私と同じコースをたどった人たちが3〜4人いた程度だった。
 高塚山頂ここまで約4時間半
 
  高塚山の標識の後ろには、そう大船山の勇姿が見える。
   高塚から見た大船山
 
  
 反対側に目を移すと、右手に天狗。左手には人の出入りを拒む荒神森。
  天狗と鷹巣
 
  
 大船山と右手の米窪がはっきり分かる。 
  大船山と米窪
 
  
 大船山の左手の尾根が東尾根。中央の尾根が米窪から急降下する風穴への中央尾根。 
  大船山東尾根と中央尾根が見える
 
   
 時々、天狗のてっぺんの岩に登る人たちの姿が見えた。私はビビリなので、無理。
  天狗へ行くのだが岩場は怖い
 
  
 天狗分れ。ここにザックをデポする人が多い。
   天狗分れ
 
  
 大岩の登山路にビビリながら、久しぶりに天狗に登りました。 
  やっとこさで天狗山頂
 
  
 天狗から由布岳方面を望む 
  天狗から由布岳
 

 天狗から大船山 
 
 左に目をやると大船山が
 
  
 天狗から北大船山と平治岳。右は高塚山。 
  その右手には北大船と平治岳
 
  
 い
やーな風穴への降りを振り返る。とにかく、この道は少しずつ崩壊している。落石注意だ。 本日は岩がぬれていないので、風穴から男池への岩ごろの道は岩の上を歩けたので良かった。
 ジュウイチの声がなんだか、体育祭のホイッスルに聞こえた。キツツキのドラミングも始まり、徐々に夏鳥の季節か。
 風穴あたりから下ってきたガレ場を振り返る



シャクナゲ
 シャクナゲ
 シャクナゲ
 わだそう と他の登山者から聞きました
 ムシカリ(オオカメノキ)
 男池園地にて コケイラン
 
  備えあれば憂いなし。の言葉通り、本日は天候も体調も万全でした。しかし、アクシデンツ、ハプン!家族にしっかり頼まれていた第2土曜日の廃品回収を出すのをすっかり忘れてました。車の後部に段ボールやら古新聞紙などが山と積まれていたのですが、4時半自宅出発ということで、暗いし、頭の中は登山のことしかないしで、すっかり忘れてました。男池の駐車場について、「アチャー」でした。
 閑話休題。黒岳のコースの良いところは、なんといっても花がきれいだということと、もう一つ。かくし水や男池の水が汲めることです。本日もしっかりかくし水を水筒に詰め、水割りで楽しみました。
 また、帰りにはいつもの「馬子草温泉 きづな」(現在廃業)にて500円の温泉につかり、露天風呂から三俣山から星生にかけてのスカイラインを眺めて大満足でした。

 さて、次回は2011年土砂降りの中のミヤマキリシマ鑑賞の旅です。  
 
 
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