平成24年度のミヤマキリシマ状況調査









九重登山のページ45  
 

平成24年度のミヤマキリシマ状況調査

 
(注)2017年6月7日時点でこのコース(平治岳北尾根ルート)は通行禁止となっています。 
 
  2012年(平成24年)のミヤマキリシマはどうなっておるのか?この花に関心のある方なら、誰しも満開の時に阿蘇の仙酔峡や雲仙や、ここ九重の平治岳及び扇ヶ鼻を訪れたいと思っているはず。そこで、ボランティア精神を発揮した筆者は、今年のミヤマキリシマの状況を調査すべく、勇躍平治岳へ、しかも山開き1週間前に行ってきました。というのは、若干、否、全く事実と異なり、単に5月26日(土)があいていたので、ちょっと行ってみただけです。
 
 2012年(平成24年)5月26日(土) 天候:曇り 気温18度 全行程6時間11分

7:49 吉部発 − (71分) − 9:00 小窓(台の山)の手前 − (20分) − 9:20 4号集材路 − (21分) −  9:41 大窓 - (26分) − 10:07 平治平(ヒージの尾) − (41分) −  10:48 平治岳 − (17分) −  11:05平治岳南峰 − 11:45南峰発 − (21分) − 12:06 大戸越 − (32分) − 12:38 トラバース路 − (31分) − 13:09 大船林道 − (51分) − 14:00 吉部
 
 
 今回のコース 
 通行禁止となった平治岳北尾根コース地図
 
名前を知らないキノコ 全く知らないキノコです。高さ12cmはありました。

アミガサタケのようでもあり、そうでないようでもあり。
大船林道 さて、本日の目玉の一つ。鳴子川右岸を上がって、大船林道を登り、4号集材路の70m手前にある橋のほんの少し前、左手に赤テープがありました。(地図A地点)
小窓への入口 それがこれです。そーか、これが小窓への道ではなかろうか?と思ったわけです。
迷わず、その道を辿ることに...。(地図A地点)
小窓(台の山)への登山路 なかなか踏み込まれた道です。きちんと道筋があり、迷うことはありませんでした。
小窓(台の山)への登山路 ところどころに赤テープがあります。
杉が多くなった登山路 杉の道が続きました。
尾根筋に出た。左側(北)が開ける。 尾根道っぽい所に来ました。北側の空間が明るく開けてきました。
朝日台、崩平山方面が見えた。 どーーんと、崩平山方面が見えました。田んぼはすでに田植えの用意ができいて、明るく輝いて見えました。
足下に小さなミヤマキリシマの株が...。 ふと見ると、足下にほんとに小さなミヤマキリシマの花が見えましたよ。今年初です。
痛恨のミス。ここで谷筋を選んだのが×。 どんどん先へ進み、ちょっとだけ右へすすむと、まっすぐの道と右へ降りる道がありました。(地図B地点)

ここをついつい、右へ降りてしまいました。う゛ぁー!(だって、GPSで何となく平治岳が遠くなりそうだったので...未熟です)
尾根筋から集材路への下り坂 左下がりの急な下りです。杉の枝がたくさんあり、それほど滑らずにすみましたが、ちょっと下りすぎでは?と不審に思いつつ降りました。
いつもの4号集材路に来てしまった。 う゛ぁー!なんと、恐れていたことが!4号集材路に戻ってしまいました。(地図C地点)
今までの40分はなんだったのか?
やはり、先ほどのB地点はまっすぐ行って、小窓を探索すべきでした。よって、本日は台の山及び小窓方面は完全にスキップです。
地図B地点から地図D地点へ行けたはずなのに!
   
平治北登山路入口 そそくさと平治北尾根の道を辿りました。

ハシゴのあたりは雨の後でもあり、ずるずると滑り、大変難渋しました。

ハシゴの後の、大窓では台の山がきれいに見え、ちょこっとだけミヤマキリシマが咲いてました。
   
ヒージの尾(平治平)のミヤマキリシマ そして、ヒージの尾です。通称「平治平」だそうです。
平治岳の5から6合目あたりですから、きれいに咲いているミヤマキリシマもあれば、このようにつぼみのもののありました。
この後、きつい直登を頑張りました。
   
平治岳山頂は見晴らしが良かった。 平治岳山頂から見た黒岳です。
邪魔だったノリウツギが切り倒されてます。ノリウツギ、かわいそう。でも、おかげで黒岳の全容がよく見えます。
山頂はだめだったが、うとんこしはまあまあ。 山頂は残念な結果でしたが、あと1週間すればすばらしい眺めが楽しめたはずです。恐らく、6月3日から6月10日がピークでしょう。
ここは大戸越(うとんこし)のミヤマキリシマですが、結構きれいでしたよ。
うとんこしで昼ご飯を食べる人も多かった。 大戸越からの眺めは写真では分かりづらいのですが、結構咲いてました。
ヒージの尾の株 ヒージの尾、5月26日でこんな感じです。
 ハルリンドウ ヒージの尾のハルリンドウ。 
 平治岳西峰の状態の良い株 あと1週間でOK 平治岳南峰の良い株を撮りました。あと、1週間の辛抱でしょう。 



  登山路にたくさんあったギンリョウソウです。
ギンリョウソウ
 
  ギンリョウソウの兄弟です。(姉妹でしょうか) 
 ギンリョウソウの姉妹
 
  平治平(ヒージの尾)のミヤマキリシマ・・・別の表記では「ヒージの野」とも
 ヒージの尾のミヤマキリシマ
 
 同じく平治平のミヤマキリシマ
 ヒージの尾は花盛り
 
 平治岳山頂のミヤマキリシマ  
(2012年〈平成24年〉5月26日)
 平治岳はまだ1分咲き
 
 
ミヤマキリシマが坊ヶつるを見下ろしてました。
 坊ヶつるを見下ろすミヤマキリシマ
 
  負けじと、イワカガミも密やかにそのきれいなピンク色の花を我々に披露してくれました。
 イワカガミ
 
  いつものてんやわんやがあったものの、今年もミヤマキリシマに会えて大変感激です。これは実物に会わないと本当の美しさは分からないものですよね。
 ここで、筆者の戯言におつきあいを。
 確かに、平治岳山腹を満開のミヤマキリシマが覆う風景は「凄絶」と言うほどの美しさがありますが、一株一株精一杯に咲いている姿もとても味わい深いものです。筆者は近頃特に思うのですが、ミヤマキリシマは満開の時だけではなく、一分咲きでも、満開過ぎの状態でもけなげに咲いているものを愛でることが大事なのではないでしょうか?
 また、一期一会の言葉通り、山に登って会えたその時のミヤマキリシマが最高なのではないでしょうか。登ったけれど、雨だったとか、まだ満開じゃなかったなどと言って、その時の山行きを否定的に見つめるのはどうかと思うのです。


 さて、次回は6月に再訪した平治岳のミヤマキリシマです。男池から大戸越経由です。
 
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