2018年盛夏 九重縦走キャンプ









 九重登山のページ73
 

盛夏 九重縦走キャンプ

 
  7月31日から8月1日の2日間にわたり、息子と九重縦走&キャンプを楽しんできました。車を長者原の駐車場において、バスで牧の戸まで上がろうという魂胆は日田バス運休のため見事に出鼻をくじかれました。やむを得ず、はとタクシーさんを呼んで、牧の戸まで上げてもらいました。
 この日は快晴の猛暑日。登山客は行列をなすほどでした。しかし、そのほとんどは九重山目当てで、我々のように偏屈にも扇ヶ鼻や白口岳へ行こうという人はほんのわずかでした。だから、団体さんと一緒に歩いたのも久住分かれまでで、あとはのんびり二人旅です。
 もう一つ、真夏の登山なので水分と塩分補給、および白内障予防のためサングラス着用を心がけました。
 
 2016年7月31日(日) 天候:快晴  気温:測ってません  全行程:7時間37分(初日) 2時間25分(2日め)

牧の戸 9:03  -  扇ヶ鼻 10:59 -  避難小屋 11:51 -  中岳 12:58
-  稲星山 13:49  -  白口岳 14:25  -  鉾立峠 15:33  -  坊ヶつるキャンプ場 16:40 (法華院温泉山荘でのビール休憩含む)

2016年8月1日(月)  天候:晴れ  気温:不明   全行程:2時間25分

坊ヶつるキャンプ場 8:37 - 雨ヶ池 9:34  -  駐車場 11:02
今回のコース 
 盛夏 九重縦走キャンプ地図
 
扇ヶ鼻へ向かう 大名行列の一員となりながら、どうにか扇ヶ鼻へ向かうことで皆さんとお別れしました。扇ヶ鼻で出逢った花たちは下にあります。相変わらずの花畑でした。ところで、気になったのが、若い人たちはそのきれいな花畑を振り向きもせずに通り過ぎたことです。何を楽しみに登っているのやら。
さて、左の写真はおなじみ西千里が浜。息子はここが一番好きな風景と言ってました。
   
久住分かれから振り返った星生崎 久住分かれから振り返って見た星生崎。夏山ですね。
御池(みいけ) 御池のほとりに到着しました。晴天を受けて、御池(みいけ)は透き通って見えましたよ。
御池 御池南岸より天狗ヶ城を眺めました。すばらしい景色です。
ところで、本日の荷物は約12キロ、息子は16キロほど担いでます。このあたりでかなり疲労がたまりつつありました。
贅沢な景色 なんともはや、贅沢な景色です。
夏の御池 さて、避難小屋近くで荷物をデポしてから中岳へ。それから避難小屋、白口谷手前の分岐に向かいました。ここで軽食を取り休憩。向かうは白口岳ですが、どうもノリウツギだらけのトラバース道が見つかりません。仕方なく、稲星山へ向かい、大きく迂回してから、白口岳へ行くことになりました。このことで体力を奪われました。ふー。
   
鉾立峠にて 何度も滑りこけながら、白口岳から鉾立峠に降りてきました。テント装備の身には大変な負担でした。息子はその大きなザックのため3〜4回尻餅つきました。私はここで左膝がおかしくなってきました。年はとりたくないものです。
その後どうにか法華院温泉山荘にたどり着きました。お互いあうんの呼吸で「ビール!」と叫びあい休憩室でキャンプ前祝いの祝杯を挙げました。喉が「きゅうーーー」となったのは言うまでもありません。
   
テント設営 16時40分頃に坊ヶつるキャンプ場着です。息子持参のモンベルテントです。背景には大船山が見えます。調子に乗って翌朝には朝日を拝みに登ろうかなどと甘い考えでしたが、この膝の調子から見て早々に計画を変更しました。明日はゆっくりと朝の坊ヶつるを楽しみ、ゆっくり雨ヶ池コースをたどって、長者原へ向かうこととなりました。
   
雨ヶ池付近 さて、翌8月1日朝です。雨ヶ池近くの草原です。この付近にもマツムシソウ、シモツケ、ママコナ、ノアザミなど咲いてました。
アサギマダラ 土石流跡地近くになると、ヒヨドリバナがたくさん咲いており、それを狙ってアサギマダラが何羽も飛んできてました。ところが撮影嫌いの彼女(?)たち。撮ろうとするとすぐ逃げちゃうんですよね。
左足をかばいつつ、どうにか2時間30分程度で駐車場に到着しました。ふぃーー。
   
とり天ぶっかけうどん 帰りは九酔溪を使いたかったのですが、通行止め。それでも、山里の湯の炭酸泉はこの疲れた体を癒やすにはマストアイテムです。筋肉疲労を少々なりとも解消して、帰路につきました。
さて文明の証。お昼のご馳走は玖珠PAで食べたとり天ぶっかけうどんです。激うま。
   



 ホソバシュロソウ 
ホソバシュロソウ

ママコナ  
ママコナ 
  
大好きです、イヨフウロ
イヨフウロ
 
ワレモコウ 
 ワレモコウ
  
イブキトラノオの群生
 オカトラノオ
  
シモツケ
シモツケソウ
  
サイヨウシャジン
サイヨウシャジン
 
マツムシソウ 
 マツムシソウ
 
ヤクシマホツツジ(扇ヶ鼻にて)
 ヤクシマホツツジ
 
再びマツムシソウ 
マツムシソウ 
 
扇ヶ鼻から望む天狗牙城、中岳、久住山 
 扇ヶ鼻から久住山方面を眺める
  
再び、シモツケ
 シモツケソウ
 
  
モウセンゴケ(星生山にて)
 モウセンゴケ
 
 
中岳と天狗中間点から天狗に向かう登山者

夏山ですね。 
 中岳から天狗ヶ城へ向かう登山者
 
 
御池
 
 御池
 
  
ミゾハギの咲き始め(坊ヶつるにて)
 ミソハギ
 

サワギキョウ(タデ原にて)
 
 サワギキョウ
 
 
ヒゴタイ(タデ原にて)
 
 ヒゴタイ
 
   のんびり二人旅というには結構ハードなコースでした。特に、1日目の白口谷分岐から稲星へ登り返してから、再び下降し、さらに白口岳へ登るっていうのはきつかった。キャンプ道具一式をかかえた息子は特に大変そうでした。(申し訳ない)
 さらに、追い打ちをかけたのは、白口からの急降下です。何度か利用したことはあるのですが、滑るし、きついし、no mercy!って感じでした。ですから、鉾立に着いたときの安堵感は一言では言い表せません。
 逆にその分の苦労があったからこそ、法華院で飲んだビールの旨かったこと。(水も直前でほとんどなくなってましたね)
 しかし、テントを張ってしまえば、何をしようと自由!というのがキャンプの醍醐味。夕食を簡単に終えると、6時40分頃に温泉に浸かり(貸し切り状態)、再びビールなどを買い込み、テントでじっくり親子で祝杯を挙げたのは言うまでもありません。さらにその夜は満点の星空で我々を楽しませてくれました。雲一つない夜空には南に蠍座、土星、火星、西の空に金星、真上に夏の大三角、北には北斗七星、北極星、カシオペア座。もちろん天の川がくっきり見えました。
 カッコーやトラツグミ、ヒタキの仲間、コゲラ(キツツキ)、ジュウイチ、ツツドリ、キジの声。さらには真夜中に鹿の鳴き声まで聞こえました。
 膝の痛みなど、大変だったのは事実ですが、野草鑑賞・縦走・親子キャンプ・温泉と盛りだくさんのメニューに大満足でした。

 さて、次回は9月上旬のいつもの大船山周回です。秋の野草探索ですね。
 
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